脚の日焼けが消えない？！

いやー、日焼けしてからここだけ日焼けが消えないんだよね、と言いながら膝から下の足を指さす人。

これあるあるなんです。

この下肢の病態変化を医学用語(英語)でHemosideren ヒモシデリンと言います。鉄による色素沈着ですが、それが起こる原因は色々あります。その原因疾患の共通性は下肢の血流の悪さです。高血圧、心臓病、喫煙などが代表的です。

で、最初は皮膚色の変化だけですが、次第に皮膚がまるで丸太のように硬く弾力性をなくしていきます。痒くなったり、掻きむしったあとが傷となり、なかなか治らない慢性的な傷ができるようになります。そこから感染して切断に至ったり、、、

今週もその患者さんがやってきました。こんな足になってしまった、、、どうやったら治るのか？と。かなり進行しています。傷も沢山あり、痒い痒いと診察中も掻きむしる手が止まりません。3年ぐらい前に、何もしないとこうなりますよ、と説明してありました。彼は覚えていると言います。やれやれ、これから一緒に治していきましょう。

皆さんも自分の脚を時々見てみましょうね。毛が生えなくなった、皮膚がワックスをかけたように艶々している、爪の状態でも血流を知ることができます。そして禁煙。これが第一ですよー。