素晴らしい返答

昨日のブログの続き。定期記者会見に出るのは州の公衆衛生医学の長であるボニーヘンリー博士と厚労省大臣であるディックス氏。今回はディックス氏の発言について書きたい。

記者からの質問の一つ。バーナービーのホッケーチームが州内ではトーナメントに参加できない(コロナ規制で中止された)から隣のAB州へ行きトーナメントへ参加した事をご存知ですか？

があった。規制の目的を理解できていない州民の行動の例。それに対してのディックス氏の返答が素晴らしかった。

以下要約します。このビデオの1:16:30あたりからのくだりです。

医療崩壊を防ぐための規制はトーナメントの中止だけではなく、定期手術の中止も含まれている。予定していた手術が延期された人々のことを考えて欲しい。健康に関わることを公共のために(医療崩壊防止)我慢を強いられている人のことを。これと「トーナメントに参加できない」を比べることができるだろうか？
コロナは私たちと討論してくれないし、都合を聞いてくれない、言い訳も通じない。それを相手にしている時に、、、
この逼迫された状態の中で働いている医療者や教育者を全ての人を考えて欲しい。BC州を視察して素晴らしい州民と出会ってきた。その人たちのことを考えてほしい。
しかし、人間は誰が悪いと指差すことに躍起になりがち。過去のことを責めて何が得られるだろうか？人間は間違えをおこす生き物。間違った決断を非難することは簡単。それより今日できること、これからできることを語っていきたい。その方が過去を避難するより遥かに重要なのではないか？

すごいと思った。心の底からの声だと思えたし(原稿読みではないですよ)、人間のやりがちなこと(批判することで問題すり替え)を回避しつつ、何が正しいことなのかも述べている。こう言う返答がスッと出てくる素晴らしい政治家、と敬服。BC州は安泰です。

冒頭写真:マイナス28度だから温泉の湯気が結晶になってしまう景色。圧巻。