走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

正確な診断

2021年08月19日 | 仕事
何度も何度も書いていますが、診断をする医療者にとって問診はとても重要。問診をしながら診断の仮説を立て、焦点を絞る過程を踏んでいるから。よって質問に対して簡潔に答えてくれた方が数がこなせるし、思考過程もスムーズに行く。

しかし私の患者層の殆どが一筋縄ではいかない。例えば

「いつからその傷口周辺が赤くなりましたか?」と聞いているに痛みについて答えたり、「それは重要じゃないね。何故なら、、、」と自分の考えを全面に出す人。もしくは「お酢を塗るようになってからだ」と答えるから「それはいつからですか?」と聞いているのに「漂白剤を使っているときより良くなった」とか。短文で終わる人はまだ良い。ベラベラベラ、と長話になるのが一番厄介。

「あなたは私の質問に答えていない。よーく聞いてください」と言わなければならない時もある。時には はい か いいえ だけで答えてください!!!と迫る時も。

医療者が聞くのは客観的な情報。あなたの思いや推測は聞いていないので、お間違えのないように。より正確な診断は提供される情報で左右される。自己診断をせず、症状に関する情報だけを持ってお越しくださいませ。

冒頭写真: 夏になると桃にベリーにと果物が豊富に出回る。果物大好き人間。


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