諦めない、コツコツと

先日書いたブログの続き。

先住民族の日 - 走るナースプラクティショナー ～診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています～

今朝違うラジオ局を聞いていました。若者向けのチャンネルです。軽いノリのパーソナリティーが朝っぱらからくだらない事を話す局。そんな局なのに、「放送はバンクーバー、OO民族とXX民族と△△民族の土地から発信しています」と言ったから驚いた。

へー、こんな局でもする様になったか！と。

BC 州は2019年カナダの中で初めて、United Nations Declaration on the Rights of Indigenous Peoples (UNDRIP) を実際に始めた州となりました。

こちらにその文書があります。

https://www2.gov.bc.ca/assets/gov/government/ministries-organizations/ministries/indigenous-relations-reconciliation/declaration_act_action_plan.pdf

先に書いたランドアクノレッジメント(どこの民族に属する土地)は3年前から始まりました。学校の行事のあいさつの時に、学術カンファレンスの開催の言葉の時に。職場のメールの自分のサインの肩書きの後にも出てくるようになっています(強制ではなくて、自ら率先してしています)。

カナダは移民の国です。元々先住民族が共有して住んでいたところへヨーロッパからの白人が押し寄せ国を作りました。先住民族はそれまで自然と共存し、ノマドの民族もいたし、定着した土地で暮らしていた民族もいました。しかしどの民族も土地は皆に帰属するものとして使っていたのです。そこへ杭を打ち、街を作り、これからはカナダという国だからカナダに従うようにと強制的に先住民族の習慣と文化を引き裂き、住む場所も決めたのですから。それに対するささやかなる謝罪のようなもの？うーん、そうではなくて偉大な土地を共有させてもらっている意思の表明かな？

これがメディアの中でもされるようになったとは！コツコツやっていれば広がるとはこの事。励まされました。

冒頭写真: 入道雲。カナダ西海岸は夏が乾季なので日本の夏のような入道雲を見ることはありません。しかし今年はこれ。やっぱり異常気象なんだよな〜