走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

真似をする

2018年09月23日 | 仕事
写すだけならコピー機の方がマシだ。

コレは看護学生として初めてのケアカンファレンスで脳外科医から言われた言葉。カンファレンスのために受け持ち患者の情報収集をするだけで精一杯で、質問を受けた時答える事が出来なくて言われたのだ。ごもっともな言葉で一生忘れない。

で昨日、ツイッターで特定行為研修を終えた看護師の制度ができる前に、既に医療行為をしていた事がアンケートから明らかに、、、と書かれていた。それは別に驚く事ではない。日本では医療行為と限定されている事が北米では正看護師が行なっていることは沢山ある

しかし目を疑いたくなるのは全身麻酔の導入など浸潤性の高い医療行為が入っていたこと。そして思い出したのが最初の一文。

写すだけならコピー機がマシだ。

CVやPICCラインの挿入など技術系は解剖を理解していたら、手順に沿って行えば出来ない事ではない。しかし麻酔はやれば良いというものではない。色々な生体の反応を理解した上で行わないと、正常な反応から外れた時に対応が遅れる可能性がある。少しの間違いが死や一生残る後遺症に繋がる医療行為を浸潤性の高い医療行為と呼ぶ。それを正看護師がしているとは、、、、。
医師だって麻酔科医に全員がなれるわけではないですよね。医師の中でも麻酔科は難しい方ですよね。それを医師でもない看護師がする?????しかし、これは初耳ではない。診療看護師が医師の指示の元で今もこのような行為をしている医療機関があるとも聞いた。えええええええ!!!!!

この人達はその行為を行うための基礎知識をどれぐらい持っているのでしょうか?

頻回に言うが

知らない事を知らないのが一番怖い。

日本で現場の医師に指導してもらい知った気になって危険度の高い行為を行なっている看護師たちにも言える事だ。そして1番始めの言葉に戻り、頭を使わず(基礎知識や思考過程なしに) 行為を行うならエラーの少ない機械の方がずっと良いと、思わずにはいられない。

続く



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