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走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

危険ですよ

2018年09月24日 | 仕事
私はNPの裁量権がある州で働いています。独立して自分一人で薬を処方もその他の治療もする事が出来ますが、処方できない薬も医療行為もあります。薬で言うと、麻酔に使う筋弛緩系の薬全て、抗がん剤などです。理由は死に直結する薬だからです。浸潤性のある行為も同じような意味で限られています。

薬物の中には頻回に使用するため(特に急性期病棟で働くNP)、条件付きで許可が出る薬もある。それらはきちんとスコープに明記されている。慣れているから、知っているから、と勝手に処方して何かあった時、免許を管理する団体はNPを守ってくれない。それは看護師でも同じ。看護師は看護師のスコープの中で働く事を義務づけている。

私がNP学生だった頃は麻薬の処方は出来なかった。それが法改正で出来るようになり、スコープも変えられ、追加のオンラインコースを終えて使えるようになった。看護師時代緩和領域で働いていた私は、麻薬の使用をよくわかっていない医師に指導する事も頻回にあったほど麻薬の使用を熟知していると思っていた。しかし、それと実際自分が責任をもって処方するのは大きな違い。責任の重さに気分が悪くなった事を覚えている。改めてコースを終了して、法律関係も含め(麻薬は危険物指定なので特別の法規定もある)知らなかったのを知っていると過信していた自分にも気づいた。

学というものはそういうもの。全てを知り得るなんて無理な事だとNPになってからつくづく思う。大事なのは知らない事があるから一生学ぶ謙虚な姿勢が1番大切だと。

前置きが随分長くなりましたが、昨日の記事に戻って、、、医師の包括指示の下で浸潤性の高い医療行為行為を行なっている看護師へ

日本は医師の指示の元にと言う大前提があるから守られていると思うのでしょうか?北米では医師の指示を真に受けて投与してしまった看護師の方の責任が重くなります。だって医師だって人間ですから、間違える事が大前提です。看護師の知識をフルに使い、これは患者の疾病対する正しい治療薬で、投与量で、投与方法で、、、を理解して投与する。これが看護師に期待されている知識レベルです。知らなければ調べる。その為のガイドラインで手順書であるのです。これを飛ばし、医師に言われたから、、、は弁護されません。日本はどうなのですか?

それとも責任取れませんから先生がやってくださいと、毎回手を引くのですか(これも最近そう言う傾向があると嘆いている医師のツイッターを見たわ)?

看護の仕事を責任の名目の下に拒否する看護師と、危険度の高い医療行為の境界線も分からず、言われるがままに行う看護師。両極が出てしまうのはどうしてでしょうか?

看護の水準を保つ団体が不在しているから、このような事が起こると私は考えます。看護界のリーダーさん、危険ですよ。日本の看護界。


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