走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

保護者会報告

2016年06月09日 | 仕事
いやいや、大盛況の昨夜の保護者会。参加者はなんと120人。こんな大勢の前で話すのは初めてでした。

6時半集合でパネラーの人は打ち合わせという話だったのに、参加者がどんどん入場してきて結局打ち合わせなしで開始。9時に終わるはずが終了したのは10時。帰宅した時にはぐったりしていました。

今までコミュニティーの反応は拒否一点張り。ハームリダクションを勘違いして薬物使用を推奨する団体だとか。しかし昨夜違っていた。薬物使用防止、そういう子供たちをどうサポートするかなど熱心な質問が続いた。

息子をオーバードースで亡くした母の言葉。薬物依存から回復し大学進学が決まっている生徒の声は重く参加者の心に届いたようでした。

これを企画した生徒のカウンセラーは言っていました。長い間この学校でカウンセリングをしていて最近危機感を感じる理由がこれまたゾッとするものでした。

以前は生徒の薬物と言えばタバコ、お酒、大麻。しかし最近の生徒は大麻より安くて手に入りやすいコカイン、とトレンドの移行。大麻は服や髪の毛が臭うので使用しているのがわかりやすかったのにコカインは臭わないとも。確かにそうだ。

薬物依存は鬱や不安症が根底にあるとか、過去のトラウマ経験や家庭の崩壊だからと決めつける人がいる。確かにその比率は高い。しかし健全な家庭に育った成績の良い子や運動系が優秀な子にも起こること。大事なのは子供との会話を絶やさず、正直に話しあえる環境を維持することとパネラー一致の意見でした。



朝庭で収穫したイチゴとラズベリー。新鮮なものが食べられる幸せ。今は少しですが暑くなると収穫量がぐっと増えます。

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2 コメント

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こんばんは (のびた)
2016-06-09 22:22:47
活動が理解され 薬物依存の改善他 防止などが加速されることが何よりです
日本でも 薬物依存が主婦やローティーンなどへ浸透してくことが報告されています
患者を何とかするのではなく その前で食い止めることが課題ですね
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のびたさんへ (美加)
2016-06-11 10:06:09
日本でも主婦やティーンに蔓延しているとは、国も早期に取り組まないといけませんね。
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