美咲-創世記-

宇宙が誕生したあの瞬間は私たちの中に…
シンガーソングライター美咲の日常・心に残った場面を、お伝えしていきます。

土偶「仮面の女神」

2008年05月09日 | 報告記

 

今日は原村でミーティングでした。
日本に太古からある「ハラカラ」という概念の研究会に参加しています。この研究会の中心は元フジテレビアナウンサーの小林節子さん。

ハラカラは同胞と書くこともあるようで…
人そしてすべての万物は宇宙という胎(ハラ)から生まれ、宇宙という胎(ハラ)に還っていく宇宙観、コスモロジーが日本文化の基礎を形成しているそうです。
これらの基礎知識を教えてくださっているのは現在、高山市に住んでいる荻原哲郎さんです。二年前に伊勢で出会い、それから深く親交させていただいているフリーライターの方です。楽しいキャラクターなのに、半端ない広範な知識とネットワークをお持ちで、美咲の良き相談相手でもあります。日本の大事な文化施設、史跡、遺跡などを教えていただいています。

今日は荻原さんの「ハラカラ」についてのお話を聞いて、これは本当に日本文化の「重心部」かもしれないと思いました。ぜひみなさんにも荻原さんのお話を聞く機会をつくれたらいいなぁ、と切望しています。

(来月、6/15(日)に企画する予定です。とりいそぎチェックお願します。詳細は追々。)

ミーティングが終わり重要文化財の土偶「仮面の女神」が出土した茅野市の中ッ原(なかっぱら)遺跡に行きました。ここには仮面の女神が出土したときの様子が見れるように土偶のレプリカが展示されていたのですが昨年、誰かに盗まれてしまいました。その「仮面の女神」レプリカが、復元されてました。

縄文時代、この「仮面の女神」がどんな役割をもって制作されたのか、さまざまに推理されていますが、生と死つまり生命のサイクルに関係していたという話を聞きました。縄文時代は、若くして亡くなる確率が高く、死の恐怖といつも隣合わせだったため、宇宙(ハラ)から生まれ、宇宙(ハラ)に還っていくコスモロジーが文化の基礎に強くあったそうです。このため死を必要以上に怖れずにすんだのでは?ということです。(現在の高齢化社会への対策にもヒントを与えてくれます。)

人は必ず死の瞬間を迎えます。
自分や他者の死と普段から向き合える人は、
生を価値あるものに創造することが出来るように思います。
同じく物事のネガティブ、消極、マイナス面も直視できる人は、
真理と向き合ことが出来る人なので人、社会、自然にとって
本当に価値のあるものを生み出すことが出来るように思います。

左と右、上と下、光と闇、+と-、新と旧、過去と未来、
無と有、東洋と西洋、生と死…
いろいろなものをつないでいきたいなあ、と思います。

同時に「重心・中心」の認識が肝心要、
大事なんだなあ、と感じられた一日でした。
うぽー。