私の父は認知症です。
時々とんでもないことをやってしまったりするので
目を離すことができません。
でもね、
普段話すと認知症?ってくらい普通に話すのですよ。
でも1分前のことも忘れてしまったりするのです。
私が母の病院へと行っていたので父の世話は義妹がしてくれていました。
週に3日、デイサービスに通い
そのおかげか少し元気になりました。
母の病状はほとんど伏せてありました。
混乱しないためとたぶん説明してもわからないだろうと思ったからです。
家に帰って来られなかった母のために通夜は自宅で行いました。
友引などが重なって母は4夜自宅にいることができました。
少しでも長くいたかったのでしょうね。
逝く日を選んだような気がしました。
父は母の傍らにいて
時々、つぶやくのです。
「ばあさんは、ここに嫁に来てしあわせじゃなかったかもしれない・・・」
そんなことなかったと思うよ・・・
「どこにも連れていってあげなかったなぁ・・・」
お仲間と旅行も出かけていたじゃない、忘れちゃったのかな?
私が実家に行くと
いつも口げんかしていた二人でした。
外食が好きな母とぜったい家で食べたい派の父
「お父さんはどこに出かけても、ご飯時には家に帰るって言うのよね」
文句言っていたなぁ・・・
同じ部屋にいるところも見たことなかった。
テレビ番組の趣味が違うから・・・(笑)
母のやることには文句ばかり付けていた父。
母も父のやることは気に入らなかったらしいけど
私はどっちもどっちって思っていた(笑)
「おお、きれいだなぁ・・・」
随分と痩せてしまっていたけれど
眠っているような母の顔を覗き込みながらつぶやく。
生きている時に言ってあげたらよかったのに(笑)
ふわふわとそのあたりを飛んでいたであろう母に
父の言葉は聞こえただろうか・・・
「勝手に一人で逝っちまいやがって・・・」
私は聞かなかったけれど 子どもたちが父がそう言っていたのを聞いたそうです。
母が亡くなったことは鮮明に父の脳裏にインプットされたようでした。
父を看取ってから自分が逝くつもりでいた母でした。
無理かな・・・と悟ったのかもしれません。
1年も前に
お薬で朦朧とした中で、母が私に言いました。
「お父さんのは、洋服ダンスに入っているからあれを着せてね」
喪服のことでした。
聞きたくなくて
適当に返事をしていた私でした。
すみません。
ちょっと書きたくなって・・・まだ時折書きたくなるのかも・・・
申し訳ありませんがスルーしてくださいね。
お付き合いしてくださったみなさん、ありがとうございます。
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