鞄に本（と音楽）だけつめこんで

休日、2時間暇があれば図書館へ行く。今勤務している会社の周囲に、図書館がないので休日だけになってしまうのが悲しい。以前は会社の建物の通りをはさんだ向こう側に図書館があった。その図書館は書物や雑誌以外にも、CDとビデオの貸出も行っていた。

特にCDの無料貸出は良かった。ミスチルもフリッパーズ・ギターもラルクもジュリマリもマリスミゼルもSOPHIAも村下孝蔵もブリトニーもビョークもリッキー・マーティンも『鉄道唱歌』のフルコーラスも、そしてユニコーンもここで借りて、そして覚えた。

またそのときは興味がなくてもとりあえずMDにダビングしたCDがたくさんある。実際ユニもその1つだった。「ベリーベスト」のMDを聞き出したのは1、2ヶ月前程からだ。タミオの「CAR SONGS OF THE YEARS」」を「イージュー★ライダー」以外消してしまったことが嘆かわしい……。（そして消してしまった事実を昨日まで、すっかりさっぱりべろんと忘れていたことが悲しい）

さて、図書館で無作為に借りていなければきっと今も耳にすることはなかったかもしれないのが、

ジ・エキセントリック・オペラ（THE ECCENTRIC OPERA）

という女性のハモリンググループだ。

主にクラッシックで有名な作品を、テクノ調（とAmazonの感想欄に多くの人は書いている）にアレンジし、かつ二人の女性ソプラノが妖しい世界へと導いてくれる。

私に言わせれば、世界名作劇場「フランダーズの犬」のラストシーンに舞い降りてきた天使がアンドロイドだったみたいな感じ、だがこれで伝わる人は、まさかいまい。まずはご一聴し納得してほしい。

オススメのアルバムは「NOEL」。

わが母は、1曲目の「ファースト・ノエル」を聞くと、合唱団だった昭和を思い出すのか、共に歌いだす。腹筋が緩んできているので、米良美一ほどの高音も出ないのが切ない。

追加：
2004/09/01にベストが出るらしい。

タイトル参考：
群ようこ 「鞄に本だけつめこんで 」。
今年4月、私は鷺沢萠の突然の事に驚き、ひとしきり事の詳細を検索し終えたあと、気になったのは群ようこだった。互いのエッセイに登場してはどちらも読者を上手に笑わせる。「おねえちゃん」と呼ばれる群さんと、「めめちゃん」と語りかけられる鷺沢さんのそんな文章が大好きだった。

ちなみに群さんの鷺沢さんへの言葉は「野生時代」に掲載された。うろ覚えだが、6月号だったと思う。