朝一圭くんが久しぶりにきた。
貧乏神がおいでになったと言ってしまった。
変わったミカンをもって来てくれた。お茶を出した。圭くんが三人で飲みに行く時つこうてぇと封筒を差し出した。お金が入っていた。なんで?どうして?とひつこく聞いたものだから、訳を話してくれた。この前の土曜日に我が家でお茶をする時来ない?とお誘いしたらあっさり断わられた。あの日に娘さんが結婚したと御目出度い話しだった。今まで微塵も話題にでなかった。みんな口は堅いのだと感心した。私も連れ合もムリ、ムリ、御目出度い話しなどじっと腹に溜め込めないと思った。
福のおすそ分けなんじゃと圭くんが言った。我が家も福をあやかりたいので喜んで頂いた。
ところでかねがね、家の娘をもろうたらえれぇことじゃぁ、返品なしならやってもええと言っていたが大丈夫なん?念をおしたんじゃろ!と聞いたら、一方通行で頼む、返品なしと約束したんじゃと言っていた。
ほっとしたような寂しそうな花嫁の父の表情だったので話しを変えた。3日のひな祭りに御祝いに飲みに行く事にした。どこに行こうか?
貧乏神言うて御免。改めて福の神様!と言ったが怒っていた。
他人事だが春に先駆け嬉しいニュースに一日酔っていた御目出度い私だ。
これから
雪がふるらしい。ほんとかな。