minto23's blog

田舎の助産師のブログです

姑を見送って 2

2010-02-28 21:03:04 | 日記
18時37分 急変して9時間享年93歳の大往生。
死因は心筋梗塞だ。

朝何時もの様に食事をし会話をかわしたのが嘘のようだ。

経度の痴呆になって、病院へ行く事を拒否して6年。医療も介護認定も受けず、動静・排泄・食事の摂取量をバロメータとして在宅介護する事をした。

一人息子なので、応援もアドバイスも文句を言う人もいない。

最初に病院にかかる時医師から放置していたと言われないか、死んだのに気づかず検視になるんでは無いか、最期の結末を考えると不安だった。

いろいろ悔いが残るが、不安を払拭する安らかな顔が家で過ごした事を喜んでいるようだ。

涙は出ないと思っていたのにとめどなく涙が出た。
病院の方に娘さん?と聞かれ、医師から在宅介護をした事に尊敬しますと言われた。
その言葉で全ての事がリセット出来た。

舅も姑も
排泄の世話を一度もせず嫁の役目に幕がおりた。

旅立ちの着物は舅が好きだった着物にした。
納棺師によって最期の身仕度をしていただいた。
季節を先取りした、もえぎ色が似合っていた。

兄弟が少ない事は淋しい。我が家から出棺の見送りは家族四人。
余りにもひっそりだった。
生活を共にした近所の方の見送りがうれしかった。
寝台車のクラクションが住み慣れた家にこだました。
涙が溢れた。

続きはまた!
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姑を見送って 1

2010-02-28 07:12:45 | 日記
文章にする事で私の気持ちも少しは整理できると思うので、休止していたブログを開始します。

梅の花も一度にほころぶような暖かい日、月末を控え忙しかったのだが、虫の知らせか姑を風呂に入れ髪を洗ってあげた。

近所の美容師さんに来てもらいカットをしていただいた後、急変し救急車で旭東病院へ。

一連の検査の後病状説明とこれからの治療を決める。インフォームドコンセント。丁寧だっただけに迷った。今まで感じなかったが連れ合いの母親への愛情の深さを知り、嫁の私は何も言えなかった。

手術の選択もあったのだが高齢を考慮して、最善の医療を受ける前提に見守る事を決めた。
すると
ICUの個室から一般病室の個室に移す事を告げられた。
治療の選択はよかったのか、涙が出た。

近親者と最期の面会は、会話は出来なかった。

呼吸が止まったとたんに安らかな顔になった。
佛様に身を抱かれたのだと思った。

続きはまた
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