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爆音上等!すわべーすブログ「ていおん!」

れいこん!

2010-11-01 19:34:00 | 雑談
発掘されたゲームの話題、最終回(?)です。


レディファントム

PCエンジンのスーパーCDロムロム用ゲームです。

PCエンジンと言う機種は本体ユニットに拡張して構築する事が出来るシステム式ハードウェアでして。
見方によっては、新しいゲームほどシステムアップしていないと遊べないと言う事が起こり得るシステムです。
私が持っていたのは当時のシステムを全部ひとまとめにしたDUO-Rと言う機種でした。

で、この「レディファントム」私は「これは隠れた名作である」と思っています。

おおまかに言ってしまうと、女性ばかり5人の部隊が人型兵器を駆って戦うと言う戦術シミュレーションゲームです。

これだけの説明だと「何だ、パワードールとかサクラ大戦のパクりか」と思われてしまうでしょう。

しかし!!

この「レディファントム」発売は1991年11月です、パワードールより3~4年早いのです。
サクラ大戦に至っては、むしろ逆に「レディファントムのパクり」と私は主張しています(笑)
キャラクターデザインが古臭いのは、まだ80年代を引き摺っていたんですね(笑)

ストーリーの骨子自体は非常にありがちでして、未来の遠い銀河系における帝国軍と連邦軍の宇宙戦争物です。
戦争自体は休戦と言う事になっていますが、実は両軍とも戦力の立て直しを図っていると言うウラがありまして。
その休戦状態の間に、連邦軍は新技術を導入した実験部隊「レディファントム隊」を地域紛争地帯に投入した、と言う所からスタートします。

この「レディファントム隊」が使用する人型兵器は「ファントムメディア」と呼ばれています。
「幽霊媒体」と言う奇妙なこの兵器、人型兵器に「人間から科学的に霊魂を取り出し固定する」と言うムチャ設定(笑)
まあ、だから破壊されても操縦者は死なない訳ですが・・・いや、肉体的には死んでいる状態でいる訳なんだよなぁ(汗)
機体が破壊されても操縦者には霊魂が戻って蘇生が出来ると言うご都合解釈でいいのか(笑)

先に書きましたように、これは「戦術シミュレーション」です。
マップ上のHEX(6角形のマス)に自軍ユニットと敵軍ユニットが配置され、それを移動させたり戦闘させたりして勝利するのが目的です。

勝利条件はステージごとに違います。
例えば、ステージ1では「地上の敵を掃討し、地下工場の重要部位に爆弾を仕掛けて脱出する」
ステージ2では「輸送船団を海賊から守って無事にマップ上から送り出す」など、勝利条件が設定されています。

このステージを進めて行くうちに、この戦争の真相が見えて来るのですが・・・それはまた別の機会に・・・

自軍ユニットは基本的に5機(ステージによってはゲストユニットが有ります)
キャラクターに合わせて機体にも特徴が付けられています。
以下、ちょっと紹介してみます。

・ジェニファー・シルキス(CV:本多千恵子)PML-01F(機体色:赤)
部隊長、このストーリーの主人公。戦災孤児。
機体はレーダー/センサー等の装備が充実されているとの事。

・ドーラ・ランゲンカンプ(CV:三田ゆう子)PMA-02E(機体色:青)
荒っぽく直情的な性格、と言うよりむしろ下品な感じも・・・。
機体は斬り込み型で攻撃力と機動力が優先、武装も近接用が多い。

・ラミア・オニール(CV:皆口裕子)PMP-03SP(機体色:紫)
冷静で無口、と言う事になっているがセリフそこそこ有り。
機体は長距離狙撃用、高出力ジェネレーター搭載の為やや重鈍。

・シンディ・マツナガ(CV:冬馬由美)PMS-04C(機体色:緑)
日系?むしろこちらの方がセリフが無い。
機体は支援火器多数搭載の重装備で重装甲、その為にかなり重鈍。

・エレーヌ・マイヤー(CV:鳥海喜美子)PMX-05R(機体色:黄)
最年少だが能力は隊員中で最強との事。
機体も最強のユニットで高バランス。

・・・とまあ、取説を参考にちょっと書いてみましたが・・・

このゲームの最大の欠点が、この設定でもあるのです・・・

この設定を全然生かせていない!!

ステージ間のドラマパート(当然フルボイス)も有るんですが、全体的にキャラ設定がそれほど活かせていないのです。

さらにエレーヌ役の声優さんの演技が物凄く危なっかしくて(苦笑)
他のキャストが実力者ばかり(男性声優陣に至っては玄田哲章・銀河万丈・中田和宏・茶風林・龍田直樹とさらに超豪華!)だったので、際立って危ないのが目立つ(苦笑)

ゲームシステムにも新機軸が導入されています。

シミュレーションゲームと言えば「ターン制」で、敵味方各ユニットが順番に沿って行動する訳ですが、このゲームでは「フリーシークエンス制」と銘打って、単純なターン制を廃しています。

このフリーシークエンス制とは何か?
各ユニットのパラメーターにある機動力+経験値で行動の速さが決まり、行動コマンド入力が決まった順序にならないと言うシステムです。
ある意味で新機軸なのですが、機体特性からラミアとシンディの行動が何時まで経っても回って来ない(汗)
後方支援に回るポジションの両ユニットが行動出来ないと、前衛の3ユニットが支援無しで敵陣に入る事になるので、それを避ける為に待機を続ける事になる・・・
とまあ、戦術の進め方に良くない影響が出てしまう部分が多々なのです。

それと「誘爆」と言う概念の導入。
いわゆる「クリティカルヒット」あるいは「つうこんのいちげき」「かいしんのいちげき」です。
これは敵味方関係無く、どれだけヒットポイントや防御力があっても1発でユニットが消滅すると言う形。
経験値が上がると敵に与えやすくなりますが、こちらが受ける可能性が下がる訳ではないのが有る意味リアル?
しかし、これがこのゲームの最大の特徴かと言われるとそうでもない(笑)

ただ、絵柄から「美少女ゲーム」と思って掛かると意外なほどに手応えがあると言えると思います。
若干バランスの悪さが有っても、戦術シミュレーションゲームとしては十分合格点でしょう。


天の声バンク

データバックアップカードです。


この中にゲームのセーブデータが入っています。

でもPCエンジン本体を処分してしまっているので無意味なのです(笑)

そうそう。

この「レディファントム」音楽が意外に秀逸です。
いわゆる「テクノのフロア系ダンス物」中心で、この手のゲームに使われるのは当時珍しかったのではないかと。
PCエンジンのCD-ROMは音楽トラックが独立しているので、オーディオ用CDプレイヤーで聴く事が出来ます(警告は無視する事になります)
また、こちらから試聴&購入が出来ますので、興味を持たれましたらちょっと聴いてみて下さい。
オープニングの曲は結構カッコ良いですよ!
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