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南英世の 「くろねこ日記」

徒然なるままに、思いついたことを投稿します。

風の吹くまま気の向くまま

2017年03月28日 | 日常の風景


急にふらりと旅に出たくなった。
家にあるお金を財布にねじ込み、キャッシュカード、ビザカード、パスポートを持って家を出る。

さて、西へ行こうか東へ行こうか。何の目的もない。ただ知らない街に行ってみたかった。とりあえず。伊丹空港に行く。しかし、ものすごい人出。「こりゃだめだ」。引き返して蛍池に戻り、電車に飛び乗る。宝塚に着いた。

そういえば、ここには温泉があったはず。というわけで適当なホテルを見つけて飛び込む。幸い一部屋だけ空きがあった。本当は、石垣島か東北かもっと遠くに行くつもりだったのに。結局は近場で一泊することになってしまった。


武庫川の向こうに宝塚歌劇場が見える。



歌劇場の前を通ると「宝塚歌劇入学試験場」という看板があった。受験生なのかタカラジェンヌなのかはわからないが、何人ものそれらしき人とすれ違う。すらりとした体つきに、髪をきりっと巻いた小顔の女性。東大に入るより難しいといわれる宝塚音楽学校。みんな希望に満ちた顔をしていてまぶしかった。

温泉につかりながらボーっとしていたら、無限の時間がたったような不思議な体験をした。この先、何を目標に生きようかを考えるために出た旅であったが、少し見えてきた感じもする。



翌日は、三田から新神戸に抜けてハーブ園を見てきた。昼食がうまかった。






小論文指導(2017年特色入試)

2017年03月25日 | 日常の風景
毎年センター試験が終わった1月末から、小論文指導で超多忙になる。小論文の大学入試問題を見ていていつも思う。課題文に出されている文章は、まさに悪文の見本でわかりにくいことこの上ない。「この文章はわかりやすいので、入試問題には使えない」という冗談のような話を聞いたことがある。作問者はおそらく、結論を書いてあるわかりやすいところを省いて、一番わかりにくいところを選んで課題文にしているのではないか。

とくに難関国公立大学の問題は「ゴッツイ」。制限時間は2時間半とか3時間。課題文が長文(20ページ以上)だったり英文だったりするので、要旨を読み取るのにかなり時間がかかる。文字数は1000字~1500字。こっちも気合が必要だ。

法学部や経済学部の解答例を作成していて思うのだが、市販されている本の解答例を書いているのは、法学部や経済学部出身の先生ではないような気がする。理論的背景を理解しているようには見えないからだ。だから、課題文の内容を「文字通り」ぎこちなくまとめた内容になっている。あれではあまりいい点数はつかないだろうなと思う。一昨日は、神戸大学法学部の模範解答を作成したが、赤本の解答例より良くわかると生徒が喜んでくれた。

   そりゃそうだ、と内心ほくそえむ(笑)

短期間で合格答案を書けるようにするには、書かせて、添削をして、さらに合格答案の見本を示すのが一番である。まさに「やって見せ、言って聞かせてさせてみて、ほめてやらねば人は動かじ』(山本五十六)である。いうわけで「模範解答」を作成するのだが、これがまた大変である。でも、いいものが書けたときの充実感は何物にも代えがたい。


今年度は、京大経済学部および法学部の特色入試(いずれも論文試験のみ)に、指導した2人の生徒がともに合格した。本人の力があったればこそであるが、指導した側としてもうれしい。どんな問題が出されても応用の効く基礎部分をみっちりやったことが役立ったのかもしれない。


後日、天王寺高校が京大の特色入試に4人の合格者を出し健闘したと『東洋経済』で紹介されていた。そのうちの2人に関われたことに心から感謝したい。