あべの親子囲碁教室が始まった。今日はその初日である。たくさんの親子連れが来てくれた。さっそく2面打ちの指導碁が始まる。6歳の男の子はルールを覚えてようやく19路盤で打てるようになったばかり。まだまだ囲碁に集中できる年齢ではない。よそ見をしたり肩ひじをついたり。もう一人の女の子は小学校3年生。このくらいになるとずいぶん礼儀正しくしっかりしている。
指導碁だから囲碁の楽しさを知ってもらうことが目的である。だから基本的には石をたくさんとらせて敗けてあげる。石が死にそうになったら、「そこへ打ったら死んじゃうよ」と手を戻して死なないようにアドバイスする。3年生の女の子にひとしきり囲碁の打ち方を指導した後、6歳の男の子の盤面を見ると、なんとあるべき白石がない! どうやらいたずらで3手打ちをして私の白石を取ってしまったようである。気が付かないと思っているのだろう。2手打ちというのは聞いたことがあるがよもや3手打ちとは(笑)。
(写真右端が筆者)
囲碁は「着手禁止点」とされる場所以外どこに打っても構わない。逆に言えば打ってもいい場所がたくさんあって自由であるがゆえに、初心者はどこに打っていいかわからなくなる。1回の指導碁を通して、何か一つか二つを確実に身につけてもらうように心がけている。ちょうど、湯の山温泉の囲碁合宿で私が羽根直樹先生に教えていただいたように。
あべの教室は全部で6回が予定されている。囲碁を覚えたい方はどの回からでも自由に参加できます。もちろん無料です。高齢者の方でもOKですよ。ボランティアスタッフが丁寧に教えてくれます。