キ上の空論

小説もどきや日常などの雑文・覚え書きです。

きみのなまえ

2016年01月10日 | リハビリ企画
 名前を決める作業はいつも難航する。登場人物の方から「違う」と言ってくることもしばしば。話が動き出す前からそんなに生き生きと動かれても始末に負えなくなるだけだ。
 女子高生だった頃は、しばしばなんて日本語をoftenの訳語以外で使うことなんてないと思っていた。そう言えば、文化の違いからちょうど良い訳語が見つからなかったときのカタカナ音訳には当たり外れがある。雰囲気に合わせてどの国の言葉でカタカナ語にするか決めて欲しいものだ。
 音訳と言えば、babeはベイブと読むのにAbeはアビーになる英語がわからない。
 とりとめのないことを考えながら、線を引いていく。
 この顔はちゃんと思い描いたとおりの「この子」だろうか。所作は、服は、骨格は。
 線を増やしたところで他の絵が同じように描けるわけでもなし、最初の設定画だけ気合いを入れすぎてそのまま蔵に入った子も何人か。
 ちょうど良い名前があれば、それなりの子になるはずだ。そう思って、いつも名前で行き詰まる。

 しあわせな将来を勝ち取るために生まれたあなたに聞きたい。あなたの名前は何ですか?

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