キ上の空論

小説もどきや日常などの雑文・覚え書きです。

七貴族の変について諸説

2020年10月24日 | 二次創作
 ・諸事情によって注意書きから入ります。
 ・『ファイアーエムブレム風花雪月無双』の情報は当分(発売後半年後くらい)反映しません(そしてエアプになる予定です)。『ファイアーエムブレム風花雪月』のリプレイ等で気づいたことなどは随時、修正、書き足しなどしていきます。……という予定だったのですが、無双のifがどこまでifなのかわからなくなってきたので、特に無双由来で反映できるところはなさそうです。エアプについては下の方に個人的な事情を書いておきます。全くのエアプではありません。
 ・引用を超えるコピペは法律に引っかかる恐れがあります。また、ブログ利用規約もございますので、画面スクショ貼り付けではなく該当ページへのリンクをお願いいたします。中の人は規約を守り、利用料金を払ってgooブログを利用している立場です。このブログを閲覧なさる方は利用規約をお守りください。ご面倒でもよろしくお願いします。

 ・こちらの文章は、そもそも『わからないことを楽しむ』ことを目的として書かれたものです。これが正解と思って書いていません。

 ・諸説あったら面白いし読んでみたいと言いながら、自分のはまとめてなかったので書きました。とは言えまとまっていません。
 ・覚え違いや思い込みも含まれていると思われますので、ご注意ください。
 ・だいたいゲームにはこういう遊び方もあるよ的なものなので、公式から正式に情報が出ても多分このままです。
 ・それほどきちんと「こうして始まって終わる」を書いていません。ぼんやりした感じです。そこら辺はそれぞれの自由な創作に任せたいし、多分私も何か書くとなると毎度ちょっとずつ何か違う。
 ・踏み台(叩き台)にしていただいて構いませんので、差し支えなかったら何か書いて欲しい。読みたいです(このページの目的)。

 皇帝vs六大貴族+1ってことで良いのかな。+1が誰なのかも含めて明確に書かれてはいませんが(フェルディナントさんによればフリュムだそうです。時期が合わない気がして勝手に脳内却下してました)、後に主犯の一人と目されているのがアランデル公なので、絡んでたか巻き込まれたかはしてたはずです。また、単に七貴族と言ったら入る(らしい)ヌーヴェルかもしれない。既に没落していたからエーデルガルト即位後の言及がない。要衝を任されていたとはいえ子爵で、国政には直接関わってないだろうから皇帝に対抗する理由があったかは微妙。ゲルズが巻き込んだことにするのもありかな。
 六大貴族は宰相、宮内卿、内務卿、外務卿、軍務卿、教務卿を代々継いできた家。七大貴族だったら+1はヌーヴェルで確定(ヌーヴェルの皇帝派はその後の扱いに対する後付けの認識)。
 おそらくは六大貴族と後の摂政で良いとは思う。

 ヴァーリはベル父なのか、祖父母のどちらかなのかはわかりません。ベルナデッタはヴァーリ伯長子(嫡子と書かれてはいない)の子として生まれ、アロイスに雰囲気の似た親戚のおじさんがいたそうなので、ヴァーリを協力させるのに叔父さんは邪魔だったかも知れません(同じ人ではない可能性も当然ありますし、叔母さんかもしれません)。ベルナデッタが父から「良いところに嫁に行け」と言われたということは、この発言の当時は嫡子は別にいたと考えられます(この場合ベルナデッタの経歴における「長子の子」の長子は第一子の意味をとる)。敬虔なセイロス教信徒でもあるフォルクハルト=フォン=アランデルが、妹の輿入れをきっかけに身の丈に合わない扱いを受けるに当たって(結果多額の寄進を教会に行うわけですが)、教務卿のヴァーリの関係者にその辺りの相談をしていてもおかしくはないし、それがベル父の発言につながった部分もあるのではと思います。
 内務卿と軍務卿は内務卿の領地にある鉱山を巡って仲が悪い(領地は距離があるので揉める理由が行方不明)。仲が悪いのってだいたい隣同士なんですがゲルズとヌーヴェルはそうでもなかったようで。この時点で先代だったのか当代だったのかもプレイヤーが想像したら良いよってとこなのか、記述を見逃してるのかわかってません。とりあえずここではリンハルトの親とカスパルの父について。
 内務卿は「良くも悪くも普通の人」って、リンハルトに言われても何の参考にもならない気がしますが、飛び抜けておかしいところもなければ、できない人ってわけでもなさそう。
 軍務卿は遣り手のイメージはある。家督を父から分捕ったときに味方した者に引き込まれたのかもしれない。
 宰相家は皇家と血縁を持っている可能性がある。後に(おそらくは摂政に向けた)報告書の改竄をフェルディナントが見つけています。
 外務卿は他家と距離を取っていますが、交渉に必要なカードを入手する機会は常に窺っている。独立はしないものの、独立性は保ちたい印象。(これは追加コンテンツからの外伝ですが)ヌーヴェル子爵を友人と言っているものの、コンスタンツェの状況を知らなかった。けれども後の戦役で潰されたヌーヴェル家の領地を丸抱えと言うか、コンスタンツェが取り戻したい姿で保全していそう(ここでがっつりカードを消費した可能性がありますね)。また外伝に出てきたときの(モブ顔ですが)外見が若い。もしかしたら最年少かもしれない。老け作りしたものの言い方を選ぶ人なら若い方だと思う。ただ、狸爺的な言い方されてたのが本編だったか、そうでないものだったかが思い出せなくてですね。実際爺で紋章なしなら、自由行動に出ている辺り、何かあっても問題ない体制はできていそう。それこそベストラ侯のように何かの拍子でうっかり死んでも危なげのないゲルズなんじゃないかと。
 宮内卿は領地を持たず(皇帝を挟まない状態なら他家との利害関係を持ちにくい)、公務は基本的に宮城内でなし得るもののみ。とは言えヒーローズのヒューベルト曰く「ベストラ家の仕事の大半はうしろぐらいもの」。裏仕事の範囲がどのくらい広いのかが想定しづらく、考えるのが面倒になったら「そこは工兵がなんやかんやで」ってやっても良いんじゃないかってくらいヒューベルトが仕事しすぎる。私が個人的にベストラの裏仕事に夢を見すぎているので、捏造が過ぎることを書いてしまうかもしれないから、ちょっと気をつけます。

 七貴族が六大貴族すべてを含まない場合、確定しているのは主犯格とされるエーギルと、後に主犯格とされるアランデル。ベストラは含まれているかどうかはともかくヒューベルトの後の言動から参画していたと見なせそうなので、残り四人くらいは自由に出し入れできそうな気配ではあります。
 ただ、どうでも良い下っ端貴族だからとこの件に一枚嚙んだものを放置するわけがないので、FEHのヒューベルトの必殺台詞「屑が」はそこら辺のイベントを本筋じゃないからと削除した結果なのかも(父殺しでも良いけど)。
 無双の困ったところは、そこら辺の情報が結局さっぱり出てこなかったとこです。ifなら痒いところに手が届いて欲しい。
 本編で六大貴族のうち二人が紋章なしなのに、魔改造で紋章持ちになった者に家を乗っ取らせてるかのような紋章保持率になってるのも気持ち悪いし(青ルートがそうなってるだけ説はあり)、親世代の紋章保持率もifすぎる。ベルグリーズの継承争いで、紋章社会において紋章持ちを敢えて排除しようとした先代ベルグリーズ伯の狂いっぷりにドン引きしてないのオカシイと思うの。

 爵位が序列を意味するかどうかは怪しいですが、宰相エーギル、外務卿ゲルズが公爵、宮内卿ベストラが侯爵、軍務卿ベルグリーズ、内務卿ヘヴリング、教務卿ヴァーリが伯爵。だいたい公爵は国として独立しても良いくらい偉い。嫡子はひとつ下の爵位と同格かそのすぐ下くらいの位置づけです(お呼ばれの名簿順的に。フォドラでは違うかもしれない)。子の中でも特別。
 日本では貴族イコール爵位持ちなのですが(明治以後)、帝国では貴族(唯一の例外を除いて)イコール領地持ちです。爵位があるのは上位貴族なのかもしれない。爵位と領地が不可分とは限らない(貴族制度の最初は不可分だったはずです)。
 後にエーデルガルトが神と戦うからか、帝国は北欧神話の巨人の名が姓になっている家が結構あります。北欧神話の巨人はラグナロクで神と戦うのです。ベルグリーズはラグナロクにおける神との決戦の地で、ベストラはスペルを(おそらくはわざと)変えてある(Bestla→Vestra 後者は英語では聖具室に近い(vestry)。ラテン語系だと前者の方が獣っぽい(bestia)。vはファウだからフェストラになるんじゃないのかなって思うけど、本編でベストラって読んでるんだからベストラ。※最初は後者の方が獣に近いかと思ったのですが、iとlは文字によっては読み違うから、こっちの方が近いかも、と訂正と追加)。海外勢は元ネタの巨人(主神の母)と、どっちが良かったのかな。もちろん他の巨人等もスペルは違っていますが、von使ってるのにVかあと思ったので。
 なお、ラグナロクの際の巨人の総領はフリュム。ラグナロクに参戦していないだろう巨人の名前もありますが、そこはそれ。

 アガルタ勢。本拠地が同盟領になったのは良かったのか悪かったのか。頭を抑えれば何とかなりそうな帝国や王国と違って、一枚岩ですらない同盟領ですってよ奥様。フォドラ全土各所に小規模な拠点くらいはありそうだけど、大きなことをやるには本拠地に近いところが良いみたい。実験結果のデータも持って帰りやすいし。どうも、同盟領より帝国領の方がやりやすかったようです。フリュム領の隣はエーギル領でしたっけ。(地位的に)中央に近い。
 紋章に関わることで色々怪しげなことをする割に、それ以外の目的が特に見えない。

 七貴族の変は最初、誰が主犯でも組み立てられるくらい情報が少ないなって思ったんですが、ゲルズは安全圏から何かやってると言うより外側にいたい人っぽいから外して(追加コンテンツ情報ですが)、リンハルトはいくら興味がない分野でも「嫌な感じ」くらいは感じ取るだろうからへヴリングも外せそう、その後の立ち回り方からしてベルグリーズも違う感じ。私の脳みそではそこまで思い切ったの書けないのでここら辺は外しています。ベルグリーズはポンコツな皇帝が軍を掌握しようと軍務卿から帝国軍を分捕ろうとしたのでぶち切れ他が便乗ってくらいしか出てこないし、便乗ついでにヘヴリングやヴァーリ抱き込んだやつが結局持ってっただろうしってなって、気がついたら主犯じゃなくなってたパターンにしかならないんですわ。書ける方がいらしたらぜひ読んでみたいベルグリーズ主犯説。

 変から亡命したエーデルガルト皇女の帰還まで約三年。この間、他の皇子皇女が無事だったかどうかも不明。教会への寄進が滞っていないことから(寄進が途切れたタイミングはディミトリが指摘しています)、アランデル公はエーデルガルトを亡命させてから割とすぐに帝国に戻っているはず(領地をほったらかして寄進できる利益は確保できないため)。その後また連れ戻しにフェルディアに行って戻る。莫大な寄進が出来るほどの利益をもたらす領地は、妹の後ろ盾となるべく皇帝から与えられたものでしょう(あんまり役に立った感じがないので実際「善良な」人だったのでしょう)。つまり、元々は皇帝の直轄領だったと考えられます。妹が帝国を追放された後フェルディアにいられたのは、教会への寄進→教会から王国への働きかけかと。直轄領といっても、皇帝が直接管理していた感じではなさそう。FEHのヒューベルトが腐敗貴族について「領地を正しく収めることも出来ない」と言っていますし(ヒューベルトは自分の領域外のことでとやかく悪し様に言うことが極めて少ない)、直轄領の管理はベストラの管轄だったかも。皇帝の名の下に皇帝の利益となるべくその領地を運営するので、「自分の」領地は持たないのかな。
 親世代の紋章の有無については特に語られていません。代々セイロスの紋章を持つとなっている皇帝ですが、紋章が持ち主を選び、紋章の持ち主に紋章の元になった女神の眷族っぽさがあるなら、イオニアス9世にセイロス感がないのは気になるところ。と、思っていたのですが(2回目)、「なくしてしまった大切なものを取り戻すために取り返しのつかない暴挙に出るセイロス」と見れば、エーデルガルトの母がらみの暴走も紋章由来かもしれない。どういうところでセイロス感が出るのかはガチャなのかな。取り繕ってるガワに近いところが出れば、皇帝としては当たりの方だったのかも。ジェラルトさんは多分「炎の紋章の持ち主のためなら他の何を捨て、他の誰の手を離すこともできるセイロス」あたり。エーデルガルトは「母と同胞を失う絶望の淵に立って尚、通常では倒せないだろう敵と戦おうとして、動かしがたい決意で立ち上がるセイロス」。

 ひとまず配置と関係性を整理したかったけど、この時点で想像の余地がありすぎるので、わかったとこだけ。わかってないけど。

 ここからようやく諸説(前置きが長い)。

①皇帝は何かの間違いで追放されてしまった運命の恋人の居場所を突き止めたので連れ戻したかったvs王国との戦争になるから全力で拒否
 皇帝にエーデルガルトの母の居場所を伝えたのが誰か。恐らく追放に関わっていたベストラやその縁者ではないはずです。また、寵妃を連れ戻すに当たって追放に関わった者たちとその縁者を、ものを言える立場から遠ざけたかったでしょう(集権化)。エーデルガルトの母は側室です。正妃の縁者に有力貴族がいたかもしれません。
 勿論これは、ある程度ベストラが弱体化していないと成立しません(または、弱体化していた時期があったのでなければ)。皇帝にその情報を与えるものを近づけてしまっているので。
 実際にはパトリシア(ここではこの名前にしときます)はアガルタ勢が帝国宮城に根を張り終えたので王国へ。作られた「傾城」である可能性もあり。
 戦争を回避していることもあって、皇帝の向こうに回ったベルグリーズに何かしらの有益な、あるいは重要な何かがもたらされたとしたら、それはそのとき後宮にいて、まだ生まれていなかった皇帝の子かも。特定の人物に対する強烈な執着とその感情に伴う常人離れした行動にお心当たりありませんかという妄想。変以後の子はいないなら、このとき後宮から人がいなくなってると見て良さそう(本来の職務を放棄することによって裏仕事に注力→「大半は~」の根拠)。
 アランデル公があらかじめ安全なところに逃がしたはずのエーデルガルトを連れて戻ってきたとき、皇帝が裏切っていたのは誰かとようやく気づくつくり。三年摂政なしでどう切り盛りしてたのかはわからないし、その立場で戻ってきて摂政になれるって何をどうやったのっていう謎が大きい。でも中身の変わった(前から代わってたかも知れないけどその場合は元の人物っぽさをやめた)アランデル公が実験を主導してるのは、その技術を持ってる者たちに指示できるのが彼だけっぽいから多分そう。
 ここで戦争が起こらなかったのでGOtoダスカーの悲劇。
 決定的な破滅をもたらす悪魔は無害そうな姿をしている。

 エーデルガルトの亡命とパトリシアが王国に行ったのが同時だと当然成り立たない。のでこの説では亡命は皇帝の指示であり、王国の母を頼って逃げるようにということだったことにする。悪い暮らしにはならないだろうから、という(希望的観測に満ちた)部分も含めて。
 アランデル公の主観だと「皇帝の指示」、皇帝の主観だと「連れ去られた」だと、こういう工作ができる人が亡命を画策したことになりますね。
 追放と言ってもフェルディアにいたのは、彼女の安全をある程度確保できるところだったからかと。寵妃の敵は帝国の有力貴族の郎党でしょうから、帝国内はもとより、同盟領も手出しは出来そうです。気遣いは裏目に出る。
 アランデル公が摂政になった時期がエーデルガルトの帰還の後か前かははっきりしてない。
 帰還前なら行って戻って、行って戻ってるのですが、アランデル公が連れ去ったと知るのが帰還の時。摂政に寵妃の兄を指名することで、皇帝が宰相の専横を防ごうとした形。
 帰還後なら三年の間アランデル公のようにアランデル領を管理し、寄進を行っていた者がいる可能性。本編の「摂政」は寄進をしていないのではないかなーというのと、その時まで無事だった気がしないのと。ここ読みにくくてわかりにくかったのでちょっと直しました。

 直したのにわかりづらい。
①’皇帝がエーデルガルトの母の所在を知ったのはいつか?
 皇帝の主観:エーデルガルトは(アランデル公に)連れ去られる形で亡命(誰が連れ去ったかをいつ知ったかは不明)
 アランデル公の視点:皇帝の命で姪を王国に逃がす
 このとき、王国にエーデルガルトの母がいることを、アランデル公は知っているし、皇帝も知っていると思っている(皇帝が知っているかは明記されていない)
 エーデルガルトの母の敵:帝国内の有力貴族 同盟領にも帝国派はおり、王国の方が比較的マシ(たぶん)
 皇帝とアランデル公の認識の齟齬を作れるのはおそらくベストラ侯
 皇帝がパトリシアの所在を知って取り戻そうと画策しはじめたのに気づいて、身内にエーデルガルトを連れ去らせることで牽制
 ひとつ動いてしまうと、皇帝を止めるところまで行かないと寵妃の追放に関わった者の立場は危ういのでノンストップで

②六大貴族の誰かが自分を裏切る気がする皇帝vs既得権益&自己防衛
 豊かな帝国も決して統治が安定していたとは言えず、集権化を目指した途端に六大貴族(と、もうひとり)にひっくり返されていることから、あまり求心力がある皇帝とは言えないようです。
 皇帝は元々猜疑心と被害者意識が強い人だったかも知れない。エーデルガルトはきょうだいの人数が多いですが、父方のおじおばは一人も登場しません。バックアップはかけておくタイプのベストラが、この状態を何の手も打たずに認めたのでないなら、イオニアスの帝位には別の協力者が必要だったはずです。その協力者と関わるようになったら、アランデル公のお人柄が変わったようですよ?
 
 と、ここまでアガルタ勢+皇帝vs帝国貴族っぽい形の説。
 ベストラ侯が皇帝は当然として、ヒューベルトを守ろうとしたとして、単純に理屈で考えたら、ヒューベルトに対してエーデルガルトを盾に取れるものが敵にいたことになります。この場合は皇帝(だから反撃で潰すことができない)。
 ヒューベルトにとって、変においては全くの部外者であるハンネマン先生の推測が的外れだったら笑い飛ばしてるところかと。ただ、ヒューベルトの主観でそう思ってただけという可能性もあって(子供の生存本能として)、ベストラ侯に別の目的があったことを否定しません。

③不穏を感じ取った皇帝vsアガルタ勢にほぼ乗っ取られたフリュムと近いエーギル+元々そんな感じのベストラ+ほかのみなさん
 宰相がアガルタ勢にほぼ乗っ取られたフリュム領を横から分捕ったのか、単に隠れ蓑にするために置いておかれたのか、後者だったら先に異変に気づいて宰相を暗殺でもしないと皇帝詰むよね。そうしなかったのは何でって、ベストラがアガルタ側だったってことかな。
 フェルディナントが無事だったのはアガルタ勢の復讐心がもっぱらセイロスに向いていたのと、キッホルの紋章についてのデータを既に持っていて興味がなかったのかも(ちと苦しい)。

④そろそろみんなのネタ。「別の話の主人公」説。内容的にはどっちらけになりまーす。
 教会が手をつけられないほどの戦乱と混乱に見舞われたフォドラ。潜伏し、その戦乱を招いたアガルタ勢が、苦慮している大司教の元に復讐にやってくる。
 異界の住人たる主人公は、焦土と化したフォドラで子供の死体から奇妙な石を見つける。
「どうかフォドラを助けて欲しい」
 時を遡り、石から生まれた妖精()の力を借りて、歴史をやり直せ!
 プラン1:狂った皇帝を押し込めろ
 ……別のゲームになったよ、アハハ!

⑤元々そういう契約だった説。
 赤き凶星を女神へと変えたフォドラに元いた神は、それと同時に力を失うものの、人にしては長めの寿命と、高度文明を支えた知識、知恵を持っていました。
 女神が元神を奉じていた者たちの復讐に遭ったとき、元神に幼い末っ子を託します。
 しかし、愛しいお母様でない何かがお母様のように己にとやかく言うのを許せなかった末っ子は、自分の代わりに自分の祝福を受けた帝国皇帝を補佐するよう元神に依頼します。表向きは穏やかに。
「では千年ほど見守ることとします」
 元神は名をベストラと改めました。自らに、あるいは自らの子に破滅を齎す者の「母」として。
 元神を表す色は、青。ベストラ家は元神を慕っていた人が名を継いだもの。
 
 これは、話(ネタ)の類型としては、呪い(予言)を残して去る怪異(魔女)の亜種です。
 捏造慣れしてない方は「ふたつの紋章を持つ皇帝が立つとき、セイロスの加護は帝国から失われる」くらいのベタから逆算すると、話として元の話からかけ離れすぎず作りやすいかも。慣れてきたら新ネタぶっ込んでみよう。
 怪異譚ぽい感じなら「玉座の間で神馬の蹄の音を聞いた者が帝国を終焉に導く」みたいな架空の「ごく一部の人しか知らない言い伝え」から広げてみる。
 「その話を私の他に誰かとしたか?」「皇子殿下から、父上に話してみよと言われました」
 新生アドラステア帝国誕生のために計算と陰謀を巡らせる親世代。

 こういうのは、通常あり得ない偶然が重なっても不思議な力で呪い/予言の成就に近づいていくので、辻褄を合わせるのに便利。

⑥先帝以前からの蓄積された不満と軋轢に、イオニアス9世の暴走が着火した。
 いきなりそうなったわけじゃなかった。だから皇帝はなす術なく押し込められた。この辺は材料が特にないので捏造し放題ですとも。

⑦皇帝を、紋章を持っているように見えるヤバイ敵と戦う矢面に立たせないため。
 フォドラの紋章の数は22。そうでない力を持つ者が脅威として現れても、紋章を持っているように見えたら教会に助けは求めにくい。
 そこであの人たちがフォドラの紋章を扱う技術を手に味方に来てくれたら。……というオウガバトル式。
  例)貴き11の死体
   全員は出てこないでしょうけども、セイロスとセイロスが生み出したものを憎んでいるかもしれない。ゴーレム? 本体かしら。

 書かれていないところは辻褄が合えばいくらでも捏造して放り込めます。
 変と実験を分けた方が良いのか、絡めた方が良いのか。アガルタ勢は便乗しただけなのか、時間を掛けて仕組んでいたのか。積極的な反皇帝派は誰だったのか。
 一つ変えただけで全体の印象が変わってくるので、好みに合わせて組み立ててみるのも面白いかと思います。

③’アガルタに欲望のたがを外された宰相の暴走
 常識人には暴走する狂人を止めることはできない。
 何でこれを書いてなかったかというと、変からエーデルガルトの即位まで何年もあるからで、一度たがが外れてあり得ない暴走をした人が、まともに止まれないまま何年も過ごしていたらエーデルガルトを「殿下」とは呼べないだろうと推測したからです。『FE風花雪月』は人のメンタルのつくりを割としっかり学んだ、あるいは直感的に理解できる人が、人物造形と配置に噛んでる感じがあって(無双はそうでもない)、(だからちょっと余計にしんどくなることがあります)そこは信頼したいところ。
 宰相として帝国を支えていたなら、「フォドラ全土を再び帝国の版図としたい野望がある」というのも、強欲な人なら尚更、実現に必要な金銭と労力と時間>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>旨味なのを普通に理解しているはずなので(王国領はもうちょっと>>>>>>>が多い気がする)、不自然だなと、別の目的があるのだとごく普通に思っておりましたとも。
 貴族でさえ飢える王国、妥協という言葉の意味をもう一度確かめたい同盟。版図を広げたって、安定的運営から利益を出すまでになるには何代か、かかりそうじゃないですか。

 ついでに
 どうして詳細がわからないのか。これはアガルタの民が絡んでいるからではないかと。アガルタの民は現代社会やフォドラの人間と全く別の「合理性」を持っていて、それが理解しにくい。
 ごく少数の力あるものと他といて、比較的新しい力ある個体をもののついでで異界に閉じ込めるのは種としての自滅に見えるけれど、誰も問題としていない。感覚が根本的なところから違っているように思います。
 特徴としては乗っ取り系、乗っかり系で、被支配側、あるいは敵の力を利用し改造して戦う、あるいは戦わせる。あと、記録はそんなに重視していないようです。人間は記録が大事。記憶はどうしても変わってしまうから。
 ナバテアの民はソティスを神の座に納めることで人間に寄り添ってる体でいますが、緩やかに滅びに向かっている感じ。長命だから終わりがすぐそこに迫っている感じがないだけで。
 みんな違って、みんなわからない。



 エアプ事情
 そもそも「無双」のゲームとしての魅力と体質が合わなくてですね。序盤でも1マップで休日がつぶれますの。視覚的情報量が多すぎてぐるんぐるんするので、休み休みでもなかなか進みませんの。方向音痴だし、リズム音痴だしでアクションが苦手っていうだけならまだ良かったのですが、エフェクトが豪華すぎるのとやたら回転するのが睡眠を妨害してくるくらいダメージになってて。
 命大事にでやってますので、半年くらいかかるかなと思って情報があっても書けない予定でしたが、どうにも無理っぽいなーと諦めることにしました。音声コンフィグが充実してなかったら、だましだましもできなかったので、エフェクトもコンフィグできたらありがたかったなあ。

 無双風花雪月について。
 紋章持ち偏重・重用はむしろ王国のイメージだったのが、ゲルズとベストラ以外当主っぽい人がみんな紋章持ちなのでひっくり返してきましたね(なにがしかの事情で紋章を得た人物に当主が替わったのかもしれませんが)。紋章が持ち主を選ぶのではないかというハンネマン先生の私見は好きだったんですけど、完全に個人の感想になっちゃった感じ。
 ゲーム性のためなのか、キャラ付けのためなのか、親世代が紋章持ちになってて、ビミョーな気持ちになりました。
 ていうか、ベルグリーズが後継争いになったことが、帝国が紋章至上主義じゃなかったことを証明しちゃってませんか? それともとち狂った恋心のとち狂いぶりはこのくらいですって例示?
 ただ、リンハルトのお父さんが天才を理解できないエリートなのは、めっちゃわかる。セスリーンみは感じないけれども。
 ヴァーリ伯が紋章持ちなのも、それでいいの? と思う。本編ではただの小心者というより劣等コンプレックスがこじれた人っぽいと思ってたので。「紋章はないけど弟妹の方が人望があった」ならこじれるだろうって? 紋章持ちに下のきょうだいがいた例は本編ではエーデルガルトだけよ。
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