ついてないなー

弓道の審査だ



大きな荷物持って　新幹線に乗って仙台へ行ってきた


ぷーん　と新築の臭いが漂っている真新しいホテルに泊まることができた。

いいなあ　新しいってことは　

心機一転だ

もしかして明日の審査は良い結果がでるかも

なんたって５連敗だし～　　


期待に胸を膨らませて泊まることに・・


それにしても　涼しいなあ仙台は

なんて運がいいんだろう

（うっかり冬物の着物を持ってきちゃったからな）




いつもよりぐっすり寝られた

「さー今日こそやるぞ」

いざ、会場へ・・



なんだか陽が照ってきたぞ

うえー暑くなってきた・・

ジリジリしてきたな～

汗がドットでてきた

おまけに真っ黒い冬物の着物だ　

身体は汗でべチャべチャになってきた

べっとりと着物が肌にくっついて離れないよ


ついて　ないなー

頭から湯気が出そうだ


なんだか変な予感が・・


案の定　落ちてしまった

クソー　６連敗だ

（汗のせいじゃないのは解かっているよ）


なんてマイナーなスポーツをやってるんだ


誰かがそんなこと言ってたな　（確かに・・マイナーと言われても）


エーイ

　ヤケ酒飲んじゃい　

仙台駅で　缶ビールと酎ハイを買って

車内で飲んだ

ヤケ酒も車内で飲むと　これまた効くんだな



いつの間にか眠くなってしまい肘掛で肘枕しながら眠ってしまった


備え付きのテーブルには飲み残しの缶ビールと酎ハイの空き缶が・・


しばらく眠ってしまったら

なんだか　顔の前で変な気配が・・

パッと目を開けたら

目の前に見知らぬ婆さんの顔が・


うわー

腰曲がった婆さんの顔が　俺の顔の鼻先にあったんだ


その婆さん　真っ白く顔塗って　ベットリ口紅つけてたよ



びっくりして　起きたとたん

テーブルの上ビール缶をひっくり返してしまった


危なく隣の人に・・


けど　俺のズボンはビショビショでビール臭くなってしまた




婆さんは９０度に腰曲げて

それも身軽そうに両手を膝につけながら歩き去って行った



婆さんめ～　きっと笑いながら歩いてるんだろ～よ　

何て　ついてないんだ

俺は～