小学校低学年の頃、父のバイクの後ろに乗って、あちこち出かけました。
そんな時よく通る道の傍に「新居さん」の家がありました。
この家の道側の壁には、赤い大きな字で「仁丹」と描いた看板が下がっていました。
それも古い看板なのか「丹仁」という語順だったのでした。
これが幼少の頃の私図書館屋には読めない。
通るたび読もうとするのですが、「仁」も「丹」も習っていないから皆目不明。
父はバイクを運転しているので訊けないし・・・。
そんなある日閃きました。右から読めばいいのだと。
「仁」はカタカナで「ニイ」。なにせ「新居さん」の家ですから。
「丹」は難しい。
知ってる漢字で一番近いのは「円」。「丹」は「円」の間違いに違いありません。
つまり「仁丹」は「ニイエン」と読むのだ!
とその時納得したのでした(^^;。
でも意味は?
もっと大きくなって「仁丹」が読めるまで「ニイエン」とは何か?と悩み続けたのでした。
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