私図書館屋の育った地域の一角に観音堂がありました。俗称「お観音さん」と言い、猫の額ほどの前庭と30畳くらいの建物だけというシンプルな佇まいでした。
それでも例祭の季節になると市がたち(数軒でしたが・・・)、時折ドン菓子のおじさん(われわれの間では「パットライスのおじさん」と呼んでいた)が巡回してきて米プラス百円くらいで袋いっぱいのドン菓子を作ってくれました。釜を熱しながら回転させ、中の気圧が高くなったところで目の細かい金網を口に取り付け、コックを引くと大きな音とともに膨れた米が出てくるんです。それをたらいに出し、砂糖をまぶして出来上がり。その音が聞きたくて、でも怖いのでみんな遠巻きにして見ていたことを思い出します。
(観音堂を下の道路から見上げたところ。右は前庭。)
また観音堂にはテリー・サバラスによく似た坊さんが居て、渋い声でお経をあげていました。いたずらをするとよく怒られましたが、大きなお寺の坊さんと一緒にお経をあげるときはなぜか萎縮しているように見え、声もいつもよりずっと小さく感じました。子どもにはわからない何かがあったのでしょうか。
また観音堂は地域の子供会の集会場としても使われていました。例えば6年生を送る会とか、夕涼み会などです。私図書館屋は小心者でしたからリーダーシップのある貴子ちゃんや清美ちゃんに使われていました。そういえば10年位前同窓会があり出席したのですが、写真班として幹事の貴子ちゃんに使われている自分に気がつき、年をとっても変わらないなあ、と思ったものでした。
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