mimonのブログ

面白そうなので、初めてブログを立ち上げてみました。
話題は、限定しません。更新も、不定期です。

ボイラーではないし、煙突でもない

2009-06-12 14:55:55 | Weblog
美祢のCO中毒事故の続きです。

6月8日に原子力安全・保安院の第二報が発表になって、かなり様子がわかるようになりました。

問題になった製品は、型式:UT-200NSです。これは、労働安全衛生法でいうボイラーではなく、無圧式温水ヒータとよばれる機器です。温水に圧力がかかっていませんので、比較的安全性が高いとされています。鍋や風呂を沸かすのと同じですね。
それでも、水管(煙管?)やバーナは、温水ボイラのUT-200Hなどと同じでしょうから、今回のケースでは、新聞などでボイラーと呼んでも、本質的には構わないでしょう。

問題なのは、新聞などで「煙突にふた」がされていたと言うものです。
北海道新聞の記事から写真をお借りします。

私も、最初に見たときは、「変な形のトップだな」くらいにしか思っていませんでしたが、上記報告書の見取り図を見て、排気筒トップではないことに気づきました。

なんと、排気筒(図の中に丸で書いてあるもの)を建造物がパイプシャフトのようになって隠蔽しているのです。写真と見比べればわかりますが、屋根の上に出ている四角い部分は、このパイプシャフト状の物の延長で、建造物だと思われます。ですから、「煙突」と呼ぶのは、間違いでしょう。
排気筒トップは、建物から600mm以上離す必要がありますし、排気筒に直接ついているはずです。そのつもりで写真を見ますと、元々は、排気筒が屋外に壁伝いに立ち上がっていて、屋根よりも上に延ばした所にトップが付いていたものを、排気筒もトップも含めて、建造物で隠蔽してしまったようです。これは、もちろん、違法です。排気筒が正常かどうか確認できませんし、トップからの排気がその隠蔽部にこもる可能性が高いからです。
おそらく、'99年に問題の温水ヒータを設置したときに、こんな排気筒につなぐことは断念して、新しいステンレスの排気筒を引いたのでしょう。
その上方しか開いていないパイプシャフト状の物に、ふたをしたらどうなるか、排気筒が正常でも、割れていても、同じで、その中には、間違いなく、排気がこもります。

これの調査は、経済産業省原子力安全・保安院の仕事ではなく、国土交通省と総務省消防庁とが連携をとって調査するべき物だと思います。

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