図をTwitterに投稿したのですが、反応が全然なかったので、こちらにも載せます。
放射性物質の対策は、ほとんどが化学的性質を利用して、吸着して集めるというものです。ところが、なかには、「細菌を使って分解する」とかっていう、無茶なものもあります。
科学者たちは、エネルギーが桁違いだとかで無理な事を説明して、その方が正確なのでしょうが、私のような一般人には、大きさの方が分かりやすいんです。
というわけで、水素原子を図に描いてみました。図枠に入れてませんが、尺度は十億倍で単位はpmです。CADデータでは、中心に原子核があるのですが、出力すると見えませんので、一兆倍の原子核の詳細図も付けました。クリックしてA3サイズで見てください。
原子の大きさは、水素原子のファンデアワールス半径の1.2Å(120pm)として、原子核は陽子そのものですから、もう少し小さいという説もありますが、直径1.775fm(0.001775pm)にしました。セシウムの方が興味を持たれるでしょうが、アルカリ金属ですから、普通はイオンになっているでしょうし、原子核にいたっては、単なる丸で書くのもおかしい気がして、要するに、面倒くさかったのです。
生物に限らず、化学的な挙動というのは、この外側の電子雲に基づいています。ですから、重水素は、原子核が陽子+中性子になって質量が倍になるだけで、外から見ても、何も変わらないのです。
その小さい原子核の質量が133だろうが、137だろうが、生物的にはもちろん、化学的にも区別がつきませんし、原子核に手を出すというのが、どれほど無茶な事なのか、お分かりいただけますでしょうか。
電子の軌道も p や d だと球じゃないですもんね。
sp3混成軌道あたりから、すでにあやしい私には、4d10だの5p6だのは、とても無理です。
そこは「ファンデルワールス半径」の大義名分のもと球で誤魔化しても、陽イオンになると、あたりに水分子がまとわりついてきて、うっとうしくなります。
水素原子だけは、原子も原子核もまん丸で、異議をとなえる人がいないでしょう。