テレビ用増音用パワーアンプとして中古で購入。
1DINの薄さの中に2チャンネル分、200Wのパワーアンプ回路が収まっている。
トランスはトロイダルトランスが採用されている。
トランスの形式に寄り音質に変化がある様だがどうなのかな?
奥行きがあり、トロイダルトランスは中央に縦列配置されている。
その両脇にアナログ回路が細長い基盤に配線されている。
導入以後5年程の経過するが、ここに来て異常に気付いた。
片方の音が出ていない。
スピーカーケーブル、音声入力をこねくり回したが、変化なし。
悩んだ中で筐体を動かしたら途切れ途切れに音が出る時がある。
接触不良である事は確かだが、どこなのか判らん。
それでも定位置から取り出して、内部を診てみる。
ホコリを吹き飛ばし、接点復活剤を吹き掛ける。
まあ、こんな事で症状は回復する筈がない。
意を決して基盤の固定を解いて、裏側を見る事にした。
その時症状の出ている側の基盤からスピーカー端子へ接続されている、端子を外していると基盤に半田付けされている筈のオス端子が、スポッと外れてしまった。
原因はこれだな。
半田剥がれと言う奴だ。
10年以上経過した製品に多い症状だ。
端子からキレイに半田が剥がれ接触不良を起こしていた。
基盤を裏返してオス端子を半田付けし直してやる。
同時に他の端子の重要な箇所を再半田(溶解→硬化)半田増しを行った。
無論症状の出ていない側の基盤も予防措置として同じ箇所を同じ事を行った。
ついでにAC電源が集まっている基盤の端子半田も再溶解半田増しを行った。
症状の出ている基盤の修理を行ったオス端子に接続するメス端子が何だか緩い。
ペンチで接触面を元に戻す。
これで新品時の状態に戻った訳だ。
修理終了。
駄目だまだ音が途切れる。
原因はどうやらパワーアンプ基板上のリレーにある様だ。
これを交換するしかない。
片側に症状が出ているが、経年劣化は両方共にあるので、2つ交換する。
パワーリレーを買った。
付いている物は支那製。
販売も支那。
国内で売っていない。
あったとしても法外なお値段。
アリエクスプレスは使いたくないので、仕方なくイーベイで買う。
出どころは同じだと思うけど、イーベイは過去に一度使って、失敗していないから。
送られて来るリレーが不良品で無い事を祈ろう。
イーベイで買ったリレーは間違っている事に気付いた。
24∨のところ48∨を買っていた。
5ピンのところを4ピンの物を買っていた。
参ったよ、2個セット売りで喜び勇んで確認せずポチッとしてしまった。
そしてさっきまたイーベイで今度は確認を繰り返して、確かな物を買った。
まさか5ピンだったとは。
痛恨だ。
電気部品は同じ形の物でも、仕様違いが数種類あるので、油断ならないのだ。
交換部品を買う時は故障部品を外して確認しなきゃ駄目だな。
表面の型番だけでは情報が少ない。
大概のリレーは中身の接点部分を研磨して再使用する事が可能だが、このリレーは封印されてしまっている。
不活性ガスが充填されてるのかな。
それにしても接点不良を起こしてるんだよな。
修理完了。
リレーを2つ交換しただけ。
とは言え再注文した物申す失敗していた。
24Vの筈が12Vであった。
しかしもう待たされるのはいやなので取り付けてしまう事にした。
取り付けて試聴。
ランプはシッカリ緑。
音が出た。
どうやら48Vから12Vまで対応している様だ。
単に電熱線の許容だからな。
切れない事を願う。