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テツ、ミルキー、虎徹、そしてランとともに

歌♪

2006年08月08日 | 音楽
先日、車で出かけた時、主人、う~ん、とーちゃん(と呼ぼう)が選んだCDが

吉野弘作詩 高田三郎作曲  混声合唱組曲 「心の四季」。

1 風が

♪風が桜の花びらを散らす
 春がそれだけ弱まってくる
 ひとひらひとひら舞い落ちるたびに
 ― 人は 見えない時間に吹かれている

 光が葡萄の丸い頬をみがく 
 夏がそれだけ輝きを増す
 内に床しい味わいを湛え
 ― 人は 見えない時間にみがかれている

 雨が銀杏の金の葉を落とす
 秋がそれだけ透き通ってくる
 うすいレースの糸を抜かれて
 ―・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 雪がすべてを真白に包む
 冬がそれだけ汚れやすくなる
 汚れを包もうと また雪が降る
 ― 私は 見えない時間に包まれている♪


曲と詩がこころよいハーモニーを奏でる。
大好きな歌だ。
特に夏の詩が大好き。

 光が葡萄の頬をみがく 
 夏が輝きを増す、床しい味わい…

でも、ずっと引っかかっているのが冬

 冬がそれだけ汚れやすくなる

雪が悪者のようで…

その話をとーちゃんにすると、
作詩者は雪の恐ろしさを知っている、雪国の生まれではないかと言う。
私たちにとって、雪は純白であり、美しいものであるが、
雪の本当の恐ろしさを私たちは知らない。
確かに…

この組曲には、こんな詩もある。

6 雪の日に

♪雪がはげしく ふりつづける
 雪の白さを こらえながら
 
 欺きやすい 雪の白さ
 誰もが信じる 雪の白さ
 信じられている雪は せつない

 どこに 純白な心など あろう
 どこに 汚れぬ雪など あろう

 雪ははげしく ふりつづける 
 うわべの白さで 輝きながら
 うわべの白さを こらえながら

 雪は 汚れぬものとして
 いつまでも白いものとして
 空の高みに生まれたのだ
 その悲しみを どうふらそう

 雪はひとたび ふりはじめると
 あとからあとから ふりつづく
 雪の汚れを かくすため

 純白を 花びらのように かさねていって
 あとからあとから かさねていって
 雪の汚れを かくすのだ

 雪がはげしく ふりつづける
 雪はおのれのを どうしたら
 欺かないで生きられるのだろう
 それが もはや
 みずからの手に負えなくなってしまったかのように
 雪ははげしく ふりつづける

 雪の上に 雪が
 その上から 雪が
 たとえようもない 重さで
 音もなく かさなってゆく
 かさねられてゆく
 かさなってゆく かさねられてゆく♪


 
信じられている雪はせつない…
はげしく降り続ける雪の葛藤…

雪国の厳しい生活、雪の恐ろしさを知っていても、
こんな風に雪を表現できるなんて…
いや、知っているからこそか…

この曲を、この詩をこんなに
考えて歌ってただろうか?

私はどちらかといえば♪から先に入るので、
詩をじっくり味わうのに欠けていたなぁ。
いや、もしかしたら、
年のせいかも。(やたら感情移入が激しい今日この頃だからね)

また、新たな発見があった、
充実した!?ドライブでした。
コメント (2)
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