ここ数年、さつきの季節・紅葉の季節には必ず、詩仙堂に行く。京都で一番好きなお庭だ。草木はよく手入れされ、掃除が行き届き、いつ訪れても気持ちがいい。さつきの丸い刈り込みはもちろん、いい具合に剪定された高木、室内から見える高さに整えられた楓の枝ぶり、茶花になりそうな草花と、どこを歩いても、どこを見ても、自然でありながら、気を抜いたところがない。
今日は、朝から曇り空。『京都市観光文化情報システム』HPの「花だより」で「五分咲き」となっていたので、どんな様子か行ってみた。三~四分咲きという印象。
雨はだんだん強くなり、雨どいから流れる落ち水の音が、絶え間なく聞こえる。ザーザーに交じって、カタンと僧都の音。
庭に下りるスリッパは、雨の日には片付けられる。「お帰りの際に、石垣沿いを周って、お庭に出てください」と言われた。雨降りの日に来たのは初めて。この石垣沿いの小道も、歩いたことはないように思う。
お庭では、嘯月楼に向かう石段の左側、日当たりのいい場所のさつきだけが満開。写真は、石段上から撮ったもの。
雨の雫のついた花も、いいものだ。
お庭を歩いているうちに、雨は小降りになった。今年の満開は、来週半ば辺りかな。去年も、少し遅めだった。上記HPは、先週木曜日更新後は今日まで更新されなかった。満開を狙うのは、結構難しい。