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フリッチャイのベートーヴェン その4

2025年04月20日 23時55分00秒 | ベートーヴェン
先週の15日、朝起きてスマホでいろいろと確認していると、「goo blog サービスの終了のお知らせ」が目に飛び込んできました。いよいよ来る者が来たか、って感じで意外に冷静でした。思えば、約20年間、ただでよく遊ばせてもらったよなあ、という感謝しかなかったですかねえ。他の同様のサービスも終了という声を聴いていたので、もうブログの時代ではないのかな、とも。9月までは投稿はできるとのこと。今後どうするかは、それまでゆっくり考えよう、ですかねえ。

まあ、そんなことで平常心で、今回はフェレンツ・フリッチャイのベートーヴェンであります。フリッチャイは、私が贔屓にしている指揮者のひとり。と、言っても近頃ご無沙汰でありました。今回は、埋もれていたCDを取り出してのこと。以前にも、ベートーヴェンの交響曲の演奏は、第1,3,9番と三回取り上げてきました。今回は、第8番へ長調作品93であります。オケは、RIAS響。1954年1月11.12日ベルリンでのモノラル録音であります。

フリッチャイのベートーヴェンの交響曲は、1,3,5,7,8,9番のBPOとの録音が有名です。これとは別の録音もあるようで、今回の8番は、イエス・キリスト教会におけるRIAS放送用録音ということ。BPOとの8番は1953年4月の録音なので、ほぼ同じ時期のものですね。2020年5月28日に三宮のタワーさんで見つけて、そのときはライブなのかな、と思って買いました。auditeからのフリッチャイ・エディションのVOL.Ⅵとあるので、他にも演奏が出ているんでしょうね。

しかし、8番の交響曲って、私が一番聴かないベートーヴェンの交響曲であります。音楽的にはどうかわかりませんが、一言で言うなら魅力が乏しい。このブロクでも初めて取り上げる曲だと思います。とは言え、印象には残る曲であり、親しみやすいのも事実。しかし、これまでこの江曲の演奏で、記憶に残るものといえば、少し考えても浮かんできませんでした。加えて、一番最初に聴いたのは、誰の演奏?フルトヴェングラーだったかなあ…。申し訳ありません。

そんなこんなの8番ですが、このフリッチャイ。モノラルですが、放送用の録音ということもあってか、かなり聴きやすくモノラルということも気になりません。それどころか、フリッチャイの緊張感あふれる、厳しい演奏にどんどん引き込まれていきます。前述のように、この8番は聴きやすいが、それほど残らない曲という印象を覆すような、フリッチャイの入魂の演奏であります。それにRIAS響(現在のベルリン・ドイツ響)もくらいつくような演奏です。

第一楽章、冒頭から気合の入った演奏。テンポもそれほどの速さでもないが、余分な肉を削ぎ落としたような響きで、多少速めと感じます。鋭くオケを鼓舞ながらの演奏には爽快さ、そしてk厳しさを感じます。錐でグイグイと切り裂くように展開していく中での高揚感もとてもいい。第二楽章、木管や低弦の規則正しいリズムの正確さが、たいそう心地よい。非常に透明感と見通しがよく、またテンポも一定での演奏をオケが展開しています。第三楽章メヌエット。多少テンポの速い舞曲となっているが、その分演奏の鋭さが強調される。フリッチャイのオケのコントロールは盤石で、一糸の乱れも感じない。中間部でのホルンとクラリネットの美音とその背後の弦の伴奏、とても好きなところであります。そして終楽章、まさに心躍らせる活気ある演奏。それぞれの楽器が疾走する爽快さ、それでいて濃厚に旋律を歌い上げるところなど、様々な聴かせどころが満載で、たいそうな充実度に改めて曲に素晴らしさが実感できるのでありました。全曲で26分35秒の演奏です。聴き始めると曲と演奏に夢中になり、あっという間の快感であります。このCDは、交響曲第7番とレオノーレ序曲第3番も納められていますが、これらもとてもいい。特に、レオノーレ第3番がいいですねえ。

さて、今後の選択肢としては、①これを機にブログから撤退する。②他のブログサービスに引っ越しして継続する、の二案があります。もう20年近く続けてきたので、そろそろお開きにするにはいい機会かもしれない、とも思うし、いやいややはり継続は力なり、でやっていこう、とも。まあ、繰り返しになりますが、これから夏までにゆっくり考えて行こうと思います。少なくとも、このブログサービスが継続する間は続けるつもりであります。
(audite 95.593 2008年 輸入盤)

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