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こんなCDを買った!聴いた!

最近購入した、または聴いたCDについて語ります。クラシック中心です。

『魔笛』を観た。

2025年04月06日 23時55分00秒 | モーツァルト
新年度となりました。私は、それほど昨年度と変わらない毎日になりそうです。とは言え、兵庫県の混迷は第三者委員会の報告書が出ても、相変わらずですねえ。既得権益に立ち向かった知事を潰そうとしたということについても、当初言われていた湾岸利権も否定されていつの間に消え、そのあと出て来た播磨臨海道路のルート変更も、知事自身が否定。いったいこれらのお話はどこから出たんでしょうか。ほとんどがSNSでの拡散か。県民の真実を見極める眼が大切ですねえ。

と、まあ困ったことが多いのですが…。さて、私先週の東京の『パルジファル』に続いて、先週日曜日には、西宮芸文センターでのモーツァルトの『魔笛』を見てきました。これは、大坂芸術大学第46回オペラ公演。そんな催しがあることを友人に教えてもらい、今回行ってきました。入場料は無料ということもあり、 ちょうどその友人と午前中に、神戸東部の古墳めぐりなどをして、その足で、西宮に突入したということでした。

この公演は、ソリストは大坂芸大の学生さんなど。オケも大坂芸大管弦楽団。指揮は大友直人さん、合唱は大坂芸大混声合唱団ということでした。よく大学の交響楽団の定演があります。以前にも、神戸大や関学大、甲南大のに行ったことありましたが、それらがサークル的な団体によるものなのに対して、今回のは大坂芸大の音楽学科や演奏学科などの、大学で音楽などを専攻している学生さんによるものなので、それなりに楽しみにして行きました。休日の15時開演ということもあってか、芸文センターの大ホールはほぼ満員でしたねえ。いつもの演奏会に比べても、若い人が多かったですねえ。

『魔笛』は、ジングシュピールなので途中セリフが入り、CDで聴くときには、これ要らないなと思うのですが、クレンペラー盤のように全部省略しているのも音楽ばかりが連続して多少しんどいですねえ。そして、以前に見た公演は、演出がいま風でいろいろとひねってあるものでした。しかし、今回の『魔笛』は、演出も非常にオーソドックスなもの、セリフは日本語だったのはびっくりしましたが、出演のみなさんも、世界的な大歌手でもない。おそらくは、この歌劇がシカネーダーなどにより、ヴィーデン劇場で上演されたときは、こんな感じだったのかなと思うようでしたねえ。ヴィーデン劇場での様子は、あの映画『アマデウス』でしか知り得ないのですが…。

歌手のみなさんもプロに比べると、当然未熟さを感じます。ただ、このオペラが、歌手にそれほどのヴィルトオーゾ的技巧と要求するものではない、歌芝居のようなものなので、十分に楽しむことができました。ドイツ語の歌詞もドイツ語で歌っているのではなく、ドイツ語をカタカナに直した歌詞を歌っている的なところも見受けられたりでしたが、それぞれの気持ちの入った歌唱が聴けましたね。教員・卒業生・大学院生・学部生の方々が出演されていました。タミーノとモノスタトスは教員の方でしたので、これらは慣れてられる感や安定感がありましたねえ。特に、モノスタトスは軽快な巧さが光りました。生真面目で優等生的なタミーノに対して、パパゲーノは個性が発揮されないとおもしろくない役ですが、楽しさが伝わりました。パミーノは第一幕と第二幕で歌手が変わりましたが、第二幕での熱演が光りましたね。よかったです。夜の女王では高音が心配でしたが、無難にこなしてたので、ホッとしました。そして威厳のあるザラストロ、武士や僧侶、3人の侍女も安定感あり、3人の子ども躍動感あって楽しかったです。あっ、忘れてましたパパゲーナ、老女から美女へ、お綺麗でしたね。

そしてオケと指揮の大友直人さん、それほど目立たなかったんですが、大友さんがうまく音を引き出されて、よかったです。モーツァルトのオペラの幕の終わりの迫力ある合奏もよかったです。演出についても、オーソドックスなものでしたが、よく言われるザザラストロが悪者役から善人へ転換の違和感も、それほど感じられず、最後は夜の女王もザラストロと一緒の大団円となり、まあ、めでたしめでたし、でありました。 やはり、モーツアルトのオペラはいいなあ、としっかり思わせてくれる公演でありました。

先週末は、遅くなったお彼岸の墓参に、岡山に行って来ました。少し肌寒さも感じましたが、桜は大分咲いてきましたね。今週は一度明石公園にでもお花見に行こうと思います。

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