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こんなCDを買った!聴いた!

最近購入した、または聴いたCDについて語ります。クラシック中心です。

カイルベルトの「ワルキューレ」

2006年07月02日 17時45分15秒 | ワーグナー
7月になりました。早いものです。今年の一番の話題は(もちろんクラシック音楽での)、1955年のバイロイト音楽祭の「ニーベルングの指環」がステレオ録音で発売されたことでしょうね。先日の叔父の葬儀のときも、音楽好きの従兄が「1955年のカイルベルトのライブ買った?」と、突然聞いてきました。「もちろん買った」と答えましたが…。正確に言えば、「ワルキューレ」しか買っていません。最初に出た「ジークフリート」は今、HMVに注文中で、明日くらいに届くはずです。「ジークフリート」ってそんなに聞かないでしょ。だから最初買うのは少し戸惑いました。そんで次に出た「ワルキューレ」を買って、やはりこれは「買い」だ、と思って注文した次第です。
しかし、最近「指環」は音質向上の話題が絶えませんね。昨年だったか、フルトヴェングラーのスカラ座ライブが劇的な音質向上でGebhardtから復刻され、今年になってやったか1956年のクナッパーツブッシュのバイロイトライブがオルフェオからこれも音質が良くなって発売されました。そして、今回の発売です。私は、あまり音の善し悪しってのは、気にしない方なんです。1950年代のモノラルライブもそれほど苦にならず聞いてました。だから、ステレオで出たからって、大したことないよな、って思ってました。
しかし、この「ワルキューレ」聞いてみますと、思いのほか凄い。やはり、ステレオになって音が鮮明になると、いろんなことが聞こえてくるし、わかってきます。音楽って、いい音で聞くと、ほんと楽しいものですよ。この前年の1954年の「ワルキューレ」のライブを改めて聞いてみると、何と貧弱な音でしょうかね。演奏の優劣はあっても、音のいい方を取ってしまうでしょうね。
さて、この「ワルキューレ」の演奏ですが、1950年代のワーグナー歌手の凄さを目の当たりにできるものです。現在と時代が違うと言ってしまえば仕方ありませんが、やはり歌手の力量は圧倒的なものであります。第1幕は、多少ジークリンデさんに元気が欲しい気はしますが、第2幕以降は、凄いです。鮮明になった音も影響してか、たいそうな迫力で語りかけてくれます。ホッターとヴァルナイはもう言うことありませんね。なんと言っても、アストリッド・ヴァルナイですね。この人の声はこれまでいい録音では聞いたことがありませんでした。ワーグナーのドラマティックソプラノとしては、フラグスタート、ニルソンに比肩する名歌手であることが、再確認される演奏です。1951年のクナッパーツブッシュの「神々の黄昏」のブリュンヒルデはたいそうな迫力でしたので、今後発売されるこのCDを楽しみにしています。

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1 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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カイルベルト注文しました (ようちゃん)
2006-07-04 00:26:14
はじめまして。

いろいろブログを廻っていたら、こちらのサイトを辿りつきました。レビューを読ませていただいて、私も「ワルキューレ」、「ジークフリート」、「アラベラ」をHMVで注文してしまいました。

「ステレオになって音が鮮明」ということで期待しています。

「アラベラ」は、¥1,725 という安さで思わず、クリックしてしまいました。

「指環」のその他「ラインの黄金」「神々の黄昏」も発売されるでしょうか・
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