主人公は僕だった

主人公は僕だった！


監督・・・・・マーク・フォースター
主演・・・・・ウィル・フェレル　　　エマ・トンプソン　　　ダスティン・ホフマン
アナ・パスカル


＜ストーリー＞


平凡で面白みのない男、ハロルド。
国税庁の会計検査官である彼は、過去12年間、毎日決まりきった生活を送っている。　　　　　　　
しかしある朝、ハロルドの頭の中に、彼の行動を文学的な表現で語る女性の声が割り込んできた。それからというもの、その声はハロルドの頭にたびたび響くようになる。
彼女によれば彼はどうも小説の主人公のようで、しかも彼に死が近づいていることもほのめかしていた。それから自分の運命を変えようとするハロルドの奮闘が始まった。　　　　　　　　　　　　　

自分の人生が一編の小説なら、それを書いているのはみな自分自身だと思っている。
しかし実はそうでなく、人生とは誰かの思惑通りに生きているだけで、自分の意志で本当に生きたことなどないのかもしれない。
コメディの形を取っているが、この作品は人生を主体的に生きていない人たちへ向けたシビアな寓話だ。




　　過去１２年間　ハロルドは毎日３２本の歯を合計７２回磨いた。



　　過去１２年間　ハロルドは毎日ネクタイをシングルで結んだ。
　　ダブルで結ぶより最大４３秒節約できるからだ。



　　過去１２年間　ハロルドは毎日平均７,１３４件の会計書類を調べた。





　　過去１２年間ハロルドは毎日１ブロックを５７歩で６ブロック走り、８時１７分のバスに飛び乗った。



　　仕事以外は人と関わらない生活だった。
　１で歩いて帰宅し夕食も１人。


　そして毎晩１１時１３分きっかりに１人で床に着いた。


　　しかしそんな生活もあの水曜日までだった。



私の人生は私が決めて好きなように生きている　と思っていたら　もしかしてこれは誰かがストーリーを好きなように書いたものだとしたら・・・・・・

そんな気がしてくる映画です。

そうだとしたらそのストーリーを自分の力でなんとか変えてみようとしたハロルド！
彼が相談したのはヒルバート教授！　　
彼は始めて恋をし　これまでのつまらない生きかたを変え好きなことをし始める。

　　　　　　

そして彼の人生のストーリーを知らず知らずのうちに書いていた作家　カレンはまさか自分の書いた小説の主人公が実在しそして　自分の書いた通りの毎日を送っている事をしって　驚くが　しかし結末は変えられないと自問自答して悩んでいた。


私の人生は誰が書いているのかな～そして　これからの私の人生はどう描かれているのだろうか？
そしてそれが　あまりよくないストーリーだとわかったらどうしよう！

いいえ　そうじゃない自分の人生はまだまだ未知のまま　なんのストーリーも描かれていないんですよ　そしてこれからのストーリーを描いていくのは自分自身の他には誰もいないのです。

そう思ったほうが楽しじゃないですか！

これからどう自分のストーリーを書き込んでいこうか　素適なストーリーを考えてその通りの一生を送れたら　もしかして誰かが自分のストーリーを描いていたとしても　私の勝ちです。


この映画　あまり話題にもなってないし　期待もなく見たけれどファンダジーでもありミステリーでもありコメディーでもある　不思議で楽しい映画でした。





脚本を手がけた　新人ザック・ヘルムはこのオリジナリティー溢れる物語でナショナル・ボード・オブ・レヴュー脚本賞を受賞した。