パフューム
ある人殺しの物語
監督・・・・トム・ティクヴァ
主演・・・・ベン・ウィショー ・ ダスティン・ホフマン ・アラン・リックマン
<ストーリー>
1985年 ドイツで出版されたパトリック・ジュースキ作『香水ある人殺しの物語』
衝撃的なそして独創的なこの本は世界45カ国で1500万部のヒットを記録している。
舞台は18世紀、フランス パリ。
類稀なる才能を持つ1人の孤児がいた。
彼の名はジャン=バティスト・グルヌイユ。
何キロも先の匂いを嗅ぎ分ける驚異の嗅覚を持っていたが、なぜか彼自身の体臭はなかった。
やがてグルヌイユは、パリの香水調合師バルディーニ(ダスティン・ホフマン)に弟子入りして香水の作り方を学ぶと、もっと高度な技術を持つ職人の街グラースへと向かう。
グルヌイユは、天使の香りの如き至高の香水を創りたいと願っていた。
それはパリの街角で出会い、誤って死に至らしめた赤毛の少女の香りだった。
彼はグラースで、赤毛の美少女ローラが放つ運命の香りと再会する。
遂に、命あるものの匂いを取り出す技術を 我が物にしたグルヌイユは、禁断の香水創りに着手するのだった……。
18世紀のパリ そう聞くとどんなにか華やかで綺麗な場面だろうかと想像してしまうが彼(ジャン=パティスト・グルヌイユ)が 生まれ落ちたのは悪臭立ち込める魚市場 生まれたまま放置され母親はその子を捨てた罪で絞首刑となる。
彼は劣悪な育児院へ!
どの場面も悪臭が見ている観客にまで漂ってきそうなくらいの酷い画面の連続!
そして彼はその臭覚で調香師となりある究極の香りを追い求めるようになる。
その香りとは 街で偶然出会った 一人の女の芳しい体臭だった。
その香りに取り付かれた彼は日々その香りを手に入れるために香水作りに没頭していった。
彼の魅惑の香水は瞬く間に人々を魅了していくが彼にとってそれは なんの意味もないことだった。
そして 彼は若く美しい処女のみがその香りを作り出すことに行き着く。
この映画 タイトルのロマンチックさとは裏腹に連続殺人・サスペンスと 言った方が正しいと思える。
そしてラストへ 連続殺人犯として処刑される彼が手にしていたのは・・・
彼が作りだした 究極の香水!
人々はその香水の魔力に魅了され夢遊状態となった人々が次々ととった行動は・・・
想像もできない驚愕の結末となっている。
なんとも不思議な映画と言っていい。
映像もストーリーも想像を遥かに超える映画である事は確か!
その香りが欲しい!
無垢なる狂気が未曾有の結末をもたらす。