秋季彼岸会も結願したので報恩謝徳のために真言密教根本道場である京都の東寺に参拝した。
弘法大師を祀る御影堂は改修工事がされていたがそれも終わっていた。
真言密教のことを東密と呼ぶのは東寺の密教という意味である。
これに対して天台宗は台密と言う。文字通り天台宗の密教という意味である。
この東寺において国家の重要な祈祷法会を行っていたのである。
現在でも毎年正月には真言宗十八本山の諸大徳により、鎮護国家(ちんごこっけ)の祈りである後七日御修法(ごしちにちみしゅおう)が修される。
弘法大師を祀る御影堂は改修工事がされていたがそれも終わっていた。
ここは毎朝の勤行の時に仏舎利を参拝者の頭に当ててお加持をするという行事がある。現在は、そのときソーシャルディスタンスを保つため30数名しか堂内に入って参拝できなくなっていた。入れない人は外でのお参りである。
御影堂の境内には廃仏毀釈の時に北野天満宮から移された天台宗の千日回峰行者であった願海大阿闍梨が建立した佛頂尊勝陀羅尼の石碑がある。
佛頂尊勝陀羅尼を唱えて彼岸会の各諸霊と三界万霊を回向した。