御成敗式目の第1条に「神は人の敬いによりて威を増し、人は神の徳によって運を添う」とあります。
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神様はお祀りする私たちの敬いを受けてそのお力を増やしていきます。
そして私たちはその神様のお徳によって天運が加えられるという意味です。
さて、稲荷山の眼力社の参詣者をお世話する茶店「眼力亭」の女将さんから伺った話です。
稲荷山の茶店は単なる休憩所ではありません。
旅館業の許可を得て、昔は泊まりがけで稲荷山を巡り、夜中に滝を打たれたるなどの、修行をする人たちの休憩所になっていました。
よく砂澤たまゑ先生が茶店に来られ、その時に眼力亭の神棚を拝んでくれたそうです。
女将さんに、「お家で祀っている神様の位をあげるのも、下げるのも、拝むその家の方にかかっている」と教えてくれたそうです。
そして、「あなたは厳しい修行する必要はなく、ただお参りに来られる人のお世話をしてください」と申されたそうです。
このお話は私たちにも大変参考になります。
神仏のご加護を得るために、まずは自分の仕事を誠実に行うことです。
そして、日々信仰する神仏に手を合わせてお祀りすることで、自分の守護神の位が上がり、お徳を授かるのです。
冒頭の御成敗式目で示していることが、現代の霊能あるオダイさんに通じているのです。
神様は祖霊信仰が主です。
ですから、これはご先祖様のご供養にも関係があります。
私たちのご先祖様が、神仏との仲介を取ると私の恩師が言っていました。
恩師のお姉さんは不動明王のオダイさんで、例えば病気の人のご祈祷をした時に先祖が出てくれば助かると教えられたそうです。
日々先祖に感謝して手を合わせ供養を心がけることで、そのつながりが強くなるのでしょう。
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