自己肯定(否定)と他者肯定(否定)は、表裏一体と言われている。
自己否定感が強い(肯定感が低い)と
「アイツのあれは駄目だ!」
等と、他者をいつも否定的な眼でみます。
ひどくなると「アイツはダメだ!」の全否定になります
それは自分で自分を否定するのを感じたくないために他者に向けるのです。自分の心をごまかしているのです。
パワハラ上司とかお金持ちの中にはしばしばにこういう人がいます。ドメスティックな親や配偶者もそうですね。
へたに権力があるので周りの人は困ります。
自分自身でそういう感覚を感じたくないということは、自分自身に対しても、内心秘かに同じように否定しています。
それを埋めるためにまた奇妙な補償行為をします。
さて、よく「自己肯定感を上げる」などと聞くことがありますが
様々な方法があると思います。
仏教の修行においては懺悔によって自分自身の罪悪感や無価値感を浄化し、供養によって本来持っている内なる価値(宝珠=菩提心)に気づき、それを受け取って行きます。
そして修行が進むと自然に周囲もちょっとずつ変化していきます。
実は自分が無意識的に相手を批判してるということが収まり、周りの人々の価値にも気づいてくるからです。
物理的にも色々な良い変化が訪れます。
そうでないと、ご利益を願って、たとえ財宝や富が手に入っても、それを受け取ることができないで悩みの種となるのです。
密教修行によって自分の内なる宝珠を表に出すこと。
これを「真言、庫(しんごんくら)を開く」と言います。