クロが人間を嫌いになったわけ

今日は、クロが人間を嫌いになった事件について話をしたいと思います。

もともとクロは人間大好きでした。
お客さんが来ても平気だし、玄関にお客さんが来るとお出迎えをするような子でした。

それが起こったのは２００２年１月３日、クロが７ヶ月頃のことです。

この町内では、毎年１月３日のお正月に獅子舞が各家を回ります。
町内会の青年団？あたりがやっているようです。
縁起も良いし、町の人達の温かみが感じられて個人的には、とても気に入ってます。

その年は、この町に引っ越してきて２度目のお正月でした。
１度目のときに、なぜ獅子舞が来なかったのかは忘れてしまいました。

その日、近所で笛と太鼓のお囃子の音が聞こえていました。
だんだん近くなって、ついに我が家のインターホンが鳴りました。

縁起が良いもんだし、やってもらおうとお願いしました。
わたしはてっきり玄関前あたりで、舞ってくれるものと思い込んでいました。

玄関の鍵を開けた瞬間
ドバッといきなりドアが開いて、獅子舞が玄関から入り込んできました。
そしてそのまま玄関口や居間で舞い始めました。

予想外で、びっくりしてしまいました。

人間が跳びあがるほど驚いたわけですから、
私以上にびっくりしたのが、一緒にお出迎えしていたクロでした。

クロは飛び跳ねるように驚いて、一目散にどこかに走って逃げてしまいました。

獅子舞が出て行った後クロを探すと、これまで一度も飛び乗れたことがなかった洗面台の上にいました。
まだ恐怖と興奮で、びくびくしていました。

猫は、急な大きな物音などで性格が変わり、人を恐れて爪を立てたりするような問題行動を起こすようになることがあるといわれています。

クロも、突然の獅子舞がよほど恐かったのでしょう。
それ以来、パパとママ以外の人間を恐れるようになってしまいました。
笛や太鼓の音が聞こえると、どこかに隠れてしまいます。
インターホンが鳴ると、いつでも逃げられるように警戒します。

せめてもの救いは、パパとママは嫌いにならなかったことです。

クロごめんね　。
まさか獅子舞が家の中に入ってくると思わなかったんだよ～。
もし知っていたら、お願いしなかったのにね。

それ以来、我が家では１月３日は、家中の雨戸を閉め切ってテレビの音を小さくして居留守を使うようにしています。
（町内会の催しで、縁起物なので、もし来たときには断るのが難しいので。）

人懐っこい猫ちゃんを飼っている方はたくさん居ると思います。
くれぐれも、急に猫を驚かすようなことをしないように注意してください。

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