三日月堀のぶろぐ

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戦国の滝の城 「埋蔵文化財調査センター発掘調査報告会・講演会」 報告会編

2014年03月30日 | 講演会

時間が経ってしまいましたが、3月16日に柳瀬まちづくりセンターで、滝の城の発掘調査概要報告・講演会に行って来ました。

滝の城は埼玉県所沢市にあり、関東管領山内上杉氏の重臣、大石氏が築いたという説が有力です。
その後北条氏の支配下になりましたが、豊臣秀吉による小田原攻めの際に落城したとされています。

平成23年度から史跡整備に伴う学術調査が行われていて、23・24年度は現地説明会も開催されました。
今年(25年度)の現地説明会は無かったのですが(´△`) 今回はこれまで見つかった遺構や、発掘調査報告会で分かった事をご報告したいと思います。

尚、所沢市のHPで、昨年(24年度)の現地説明会資料がダウンロード出来ます。
一緒にご覧頂くと、多少は理解しやすいかと思います(^^;
 

2の郭 第3号土坑

第3号土塁の下、地山面に1.5m×3.0mの土坑が見つかり
写真中央の白っぽいもの(ビニールが被せてある)は今年の報告会で「のこぎり」と分かりました。
また柱穴も検出されました。
柱穴からは、3つに割られた「かわらけ」も出土しています。
2の郭造成前の築城に伴う地鎮的な儀礼跡ではないか、との事です。


馬出し虎口 門跡

馬出しと3の郭の間を通る通路から、石敷と柱穴が検出され、炭化材と焼土も出土しました。
焼失した門跡と考えらる、との事です。

 

3の郭 大井戸

直径10メートルの円形で、6段の階段が検出されました。
8.4mまで掘下げましたが、底部まで達していないとの事です。3の郭は柱穴等は見つかっていないそうで、井戸以外の構造物は無かったのではないかとの事です。

それにしてもこの井戸、でかい事でかい事(◎_◎;)
縄張り図を見ると、3の郭の4分の一ほどの大きさです。
小田原攻めの際の水源確保の為、急いで造ったのかな~と勝手に想像しています(^^;

次回は講演会の様子を報告したいと思います~(;^O^)/

※遺構の写真は、管理人が平成24年度(第2次調査)現地説明会にて撮影したものになります。

 

 



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