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おうち映画(日本)を5本

2021年04月30日 | 映画(国内)
「旅猫リポート」
2018年
【チャンネルNECO】

原作 有川浩

野良猫のナナ(声・高畑充希)は交通事故に遭ったところを猫好きの心優しい青年・悟(福士蒼汰)に助けられ、それ以来5年、悟と幸せにくらしてきました
ところが、ある事情からナナを飼えなくなってしまった悟は、新しい飼い主を探すためナナを連れて旅に出ます
幼友達、高校時代の友人ら、これまで出会った大切な人々を訪ねまわりながら自らの人生を振り返る悟でしたが…
小学校の修学旅行の最中に両親を交通事故で亡くしてしまった悟
親戚中の誰もが彼を引き取ろうとしない中、ただ一人亡き母の妹で独身の叔母(竹内結子)だけが周囲の反対を押し切って彼の面倒をみてくれることになります
その時、叔母が悟に話した“真実”は衝撃的でした
親戚の誰もが悟に対して冷たかった理由はそこにあったのです

ツンデレ猫のナナに高畑さんの声がピッタリ
福士さんもイケメンオーラを控えめにして悟のキャラ作りをしているようです

よくある動物ものと冷めた目で観ていたつもりが、気づいたら福士さんの魅力に引きずり込まれて夢中になっていて終盤は目頭が熱くなるシーンが多かったです
幼いころから不幸がついて回るような人生を送ってきた悟ですが、優しい叔母さんに育ててもらえたし、友人たちからは愛されていたし、何よりナナの存在が大きかったし
観終わってホッコリする素敵な映画でした

転勤が多く、忙しいけれど一生懸命悟を育てようと頑張る叔母さん=竹内結子さん
ホント、いい女優さんでしたねぇ…
        




「オオカミ少女と黒王子」
2016年
【日本映画専門チャンネル】

原作 八田鮎子(コミック)

恋愛経験ゼロにもかかわらず見栄っ張りで友達グループから外されたくない一心で街で見かけたイケメン男子の盗撮写真を自分の彼氏と偽り、得意そうに友人たちに見せるエリカ(二階堂ふみ)
ところがそのイケメン男子が女子から絶大な人気を集めている同級生の恭也(山崎賢人)と判明して焦ったエリカは恭也に彼氏のフリをして欲しいと頼みます
承諾の代わりに恭也が出した条件はエリカが恭也の犬となること
人気者の恭也の本性は評判とは真逆の腹黒でドSの黒王子だったのです
かくして偽装カップルとなったエリカと恭也でしたが…

今どき高校生の実態でしょうか?
いやはや、大変ですね~

よくあるパターンで最後に2人は正式に付き合うことになります
素直じゃない恭也に苦労しそうだけれど、一途なエリカが微笑ましくて可愛らしかったです

エリカの中学時代の友人役の門脇麦さんにはもっとエリカ&恭也に絡んで欲しかったかな
エリカに失恋する日下部君が吉沢亮さんでビックリ
恭也より日下部君のほうが絶対ハンサムボーイです!

娘に「何て軽い映画観てるのよ?」と言われながら楽しく観ました
        




「半世界」
2018年
【Netflix】

三重県の、とある地方都市を舞台に炭焼職人の紘(稲垣吾郎)とそれぞれの人生を歩んできた同級生で地元で家業の中古車販売業をしている光彦(渋川清彦)、何か事情を抱え故郷に戻ってきた元・自衛官の瑛介(長谷川博己)が人生の半ばを迎え残りの人生を向かっていく姿を描きます

中学生の息子のことも家のことも全部妻(池脇千鶴)に任せっきりで、淡々と炭焼きで日々を過ごしてきた紘
家族に無関心だと光彦に指摘され、瑛介には「他所にはお前の知らない世界がある」と言われます
やがて、瑛介が抱える事情を知った紘は、仕事と家族に真剣に向き合う決意をします
が、その矢先…

世界の残酷な現実を見た男と、田舎の狭い人間関係で暮らしてきた男は気づきます
自分の知らない世界があるが、ここもまた世界なのだと
大きな世界と小さな世界は別の物ではなく、小さな世界の延長線上に成り立つのが大きな世界なのです

紘が残した多くのものを引き継いで今日もまた人々は暮らしていきます
派手さはありませんがじんわりと心に染み入る映画でした
最近になって渋川清彦さんの良さが分かってきました♪
        



「ビブリア古書堂の事件手帖」
2018年
【Netflix】

原作 三上延

幼い頃のトラウマで文字の多いものが読めない五浦大輔(野村周平)
祖母(渡辺美佐)の遺品から夏目漱石直筆の署名が入った「それから」を見つけ、販売店である北鎌倉の古書店「ビブリア古書堂」を訪れます
店主の篠川栞子(黒木華)は本に対して並外れた情熱と知識を持っており、大輔が持ち込んだ本をザっと見ただけで大輔の祖母の明かされることのなかった秘密を解き明かしてしまいます

現在と、祖母がまだ若かった頃(夏帆)が交互に描かれます

野村周平さんのお馬鹿キャラ、好きです
あくまで沈着冷静な黒木華さんとのコンビ良く、どんな物語が始まるのでしょう
最初は良かったです
それが、どんどんどんどん下降線を辿り…
事件手帖という割には?
何?みたいな終わり方にガッカリでした

若かりし頃の祖母が愛した人のキャラが好きになれなかったこと
おまけに演者はその固い声が苦手な東出昌大さん
ビブリア古書堂にある太宰の本を横取りしようとする大庭葉蔵なる人物が誰であるかすぐ分かってしまったこと
演者の成田凌さんはそういう役がお似合いでしたが

本のことしか考えてこなかった栞子が大輔の心に触れて「本より大切なものがある、本だけが全てじゃない」と気づいたところは良かったです
北鎌倉の街や古書店の雰囲気も素敵
こんな古書店が近くにあったら毎日でも通いたいです

原作本は超人気ですが読まなくてもいいかなぁ
        



「風の電話」
2020年
【日本映画専門チャンネル】

今は亡き大切な人と思いを繋ぐ電話として岩手県大槌町に実在する「風の電話」をモチーフとしています
東日本大震災で家族を失い広島の叔母の元で暮らす17歳の少女ハル(モトーラ世里奈)
ある日、叔母が突然倒れ、自分の周囲の人が誰もいなくなってしまう不安に駆られた彼女は、震災以降一度も帰っていなかった故郷・大槌町へ向かいます
広島の原爆で亡くなった人、豪雨災害に遭った人、もうすぐ子どもが生まれる妊婦、かつての福島の景色に思いを馳せる人、様々な人たちとの交流を通し、ハルは次第に光を取り戻していきます

風の電話で家族に話しかけるハルの姿は胸を締め付けられるようです
「なんでハルだけ置いてったの、会いたい、いつか会いに行くよ、それまでは生きるよ、生き残っちゃったからさ」

生きている者が死んだ人を思い出してあげること、それが供養になる
当事者ではない自分には心の底から理解できる部分は少なかったと思います
ただ、理解しようとする、寄り添おうとする姿勢が大事だと思いました

三浦友和さん、西島秀俊さん、西田敏行さんetc素晴らしい役者さんに囲まれて、見事にハルを演じきったモトーラ世里奈さん
彼女の今後が楽しみです
        


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