読書と映画とガーデニング

読書&映画&ガーデニング&落語&野球などなど、毎日アクティブに楽しく暮らしたいですね!

おうち映画・クライ・マッチョ/THE CROSSING~香港と大陸をまたぐ少女~/リトル・ガール

2022年12月04日 | 映画(海外)
「クライ・マッチョ」
原題 CRY MACHO
2021年 アメリカ
【Netflix】

原作 N・リチャード・ナッシュ

落ちぶれた元ロデオスターの男が親の愛を知らない少年とともにメキシコを旅する中で「本当の強さ」の新たな価値観に目覚めていく姿を描きます

かつて数々の賞を獲得し、ロデオ界のスターとして一世を風靡したマイク・マイロ(クリント・イーストウッド)
落馬事故をきっかけに落ちぶれていき家族も離散
競走馬の種付けで細々と暮らしています
ある日、元の雇い主からメキシコにいる息子ラフォを連れてくるよう依頼され、親の愛を知らない生意気な不良少年とメキシコからアメリカ国境を目指すことになりますが、その旅路には予想外の困難や出会いが待ち受けていました

元の雇い主が息子を手元に置きたい理由が、哀しいです
でもそれはそれ、仕事と割り切って国境へ向かう姿は複雑でした

ラフォはマイクから“強い男”とは、を学び父の元へ、マイクはメキシコの地で伴侶を得て穏やかに暮らすのでしょう

御年91歳のクリント・イーストウッド
さすがに恋愛はないと思っていたのですが、ありましたね~

馬上姿は吹き替えだったと思いますがクリント・イーストウッドには馬が似合います
若い頃からずっと観て来たので年を取っても頑張っていると思いましたけれど、そろそろこのような役柄からは引退されたほうが良いのではないかしら
かといってリタイアしたお爺さんが穏やかに暮らす、なんてのは似合わないですよね

マイクの友・闘鶏のマッチョの「演技」がナイスでした^^





「THE CROSSING~香港と大陸をまたぐ少女~」
原題 過春天 THE CROSSING
2018年 中国
【ムービープラス】

香港と中国・深圳
隣接する2つの地域を行き来し、それぞれにアイデンティティを持つ少女を主人公に、越境問題や社会情勢、現地の青少年の裏事情など、様々な実情をリアルに重ねながら青春のみずみずしさを描きます

香港人の父と中国人の母を持つ16歳の高校生ペイ(ホアン・ヤオ)は深圳から香港へ越境通学しています
父は香港で別の家族と暮らしていて、母は友人と麻雀に興じてばかり、孤独なペイにとって一番楽しいのは学校で親友・ジョー(カルメン・タン)と過ごす時間でした
2人は冬休みに日本の北海道へ旅行することを夢見ていて小遣い稼ぎをしています
ある日、ジョーに誘われた船上パーティでハオ(スン・ヤン)という青年に出会い、恋心を抱きます
何度か会った後、ペイはハオからスマートフォンを香港から深圳へ持ち出す密輸の仕事を持ち掛けられ、積極的に密輸に関わるようになります

危険に手を染め、より多くのお金を得るため大胆になっていくペイ
最後には警察に捕まってしまいます
ハオは、ペイを引き込んだ悪者ですが警察に対してペイを庇うところもあり、ペイを大事に思う気持ちに嘘は無いのがわかります

ただでさえ心が不安定で危うい青春時代を過ごす若者たちにのしかかる社会環境の変化
彼らにはどんな未来が待っているのでしょう
今後、さらに中国化が進むであろう香港ではこのような作品はもう作れないかもしれませんねぇ






「リトル・ガール」
原題 PETITE FILLE
英題 LITTLE GIRL
2021年 フランス
【Netflix】

男の子の身体に生まれながら、自分は女の子と思っているサシャ
そんなサシャの幸せを守るため奔走する家族と社会との譲れない戦いを描くドキュメンタリーです

2歳を過ぎた頃から自身の性別の違和感を訴えて来たサシャですが、学校では女子としての登録が認められず、男子からも女子からも疎外され、バレエ教室では男子の衣装を着せられてしまうなど、ありのままに生きることができずにいました
家族は、そんな彼女の個性を支え、周囲に受け入れさせるため、学校や周囲に働きかけるのですが…

幼くても本当の自分であろうとするサシャの意志を感じるシーンが多く胸を衝かれます
サシャの両親も姉弟もありのままのサシャを受け容れているのが素晴らしい!
理解を示してくれる医師との出会いも大きかったようです

サシャは学校で女子として登録され、堂々とスカートを穿いて通学できるようになりました
でもクラスメートたちは、まだ彼女を受け容れられないでいるようです
今後、成長するに従い男性らしさを抑えるホルモン治療を受ける必要があったり、新たな環境で人間関係を築くにはさらなる困難が待ち受けているというナレーションが入ります

彼女が家族や友人と共に幸せな人生を送れますように、と願わずにはいられませんでした



コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 奥田英朗「コロナと潜水服」 | トップ | 吉田篤弘「物語のあるところ ... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
zooey.さん (こに)
2022-12-06 15:33:26
これまでだったら元雇い主をギャフンと言わせるくらいのことはしたかも、でもラフォにとっては父親だし…
陰の主役は鶏のマッチョですよね!
返信する
Unknown (zooey)
2022-12-06 11:06:54
「クライ・マッチョ」は観ました。
タイトル、どういう意味?と思いましたが
「鳴くんだ、マッチョ!」というような意味だったのですね。
私の感想、貼らせて頂きますね。
https://blog.goo.ne.jp/franny0330/e/760600d4a839e0f4b8d254a478cb84aa
返信する

コメントを投稿

映画(海外)」カテゴリの最新記事