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おうち映画(海外)・マーメイド・イン・パリ/ワタシが”私”を見つけるまで

2022年07月12日 | 映画(海外)

「マーメイド・イン・パリ」
原題 UNE SIRENE A PARIS
英題 MERMAID IN PARIS 
2020年 フランス
【ムービープラス】

パリの街で恋に落ちた人魚と男のドラマ

老舗のバーでパフォーマーとして働くガスパール(ニコラ・デュヴォシェル)は、仕事帰りに傷を負った人魚ルラ(マリリン・リマ)を見つけます
病院に連れていきますが、手続きがややこやしく仕方なく家に連れて帰ります
美しい歌声で男たちを魅了し、その命を奪っていたルラはガスパールの命も奪おうとします
しかし、過去の失恋で恋する感情を失くしていたガスパールにはルラの歌声は聞こえず、効果はありませんでした
次第に惹かれあっていく2人ですがルラは2日目の朝日が昇る前に海に帰らなければ命を落としてしまうといいます

マリリン・リマが男を魅了して殺す人魚とは思えない可愛らしさでした
オープニングとエンディングのクレイアニメがいいです
フランスらしい不思議でお洒落な幻想譚にしばし現実を忘れました

ガスパールとルラを助けてくれる隣人ロッシ(ロッシ・デ・パルマ)がナイス!
「マダムのおかしな晩餐会」で覚えた女優さんです
それと病院で、恋人である医師をルラに殺された女医ミレナ(ロマーヌ・ボーランジェ)の執念は笑えるほどですが、当然といえば当然、彼女には新しい恋人を見つけて幸せになって欲しいな





「ワタシが“私”を見つけるまで」
原題 FOUND
2021年 アメリカ
【Netflix】

中国の一人っ子政策の下
女児であるが故、道路や橋のたもとなどに捨てられ養護施設に預けられ、アメリカで養子として別々の家庭で育った3人の女の子がDNA検査で従姉妹だったことが判明します
3人は実の親を探して祖国である中国を訪れます
ドキュメンタリーです


養護施設で証言してくれる保育士の言葉に嘘はないと思います
彼女らの捨てられていた赤ん坊が元気に育って欲しい、幸せになって欲しいという願いは本心だと思います

喜んで子供を手放す親はいない
でもそうせざるを得なかった
悲劇です
離ればなれになった親と子を探し引き合わせる仕事をしている団体の担当女性が“女児として生まれたため親から疎まれて育った”と語るシーンもあって複雑でした

自分をアメリカ人と思って生きてきた女の子たちの苦悩や嘆きは計り知れませんが、彼女らは自分の出自を受け容れ前向きに生きていこうとしているようです

最後の最後に、母親ではなかった女性に別の女の子が実子であると伝えるシーンがあって少し嬉しかったです

邦題は間違っていると思います
彼女らはまだ本当の意味で“私”を見つけてはいません

同じ邦題の軽いラブコメ作品があるし…




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