原題 I,TONYA
2017年 アメリカ
主人公はアメリカ人女性初のトリプルアクセル成功者であるトーニャ・ハーディング(マーゴット・ロビー)
1994年1月に起きた、アメリカフィギュア界を揺るがせたナンシー・ケリガン襲撃事件の真相?とトーニャの半生を描きます
4歳になる娘にスケートの才能があるとみた母親(アリソン・ジャネイ)は貧困からの脱出を目論み、トーニャを言葉と身体の暴力でねじ伏せて育てます
スケートの才能はピカイチですが愛されることを知らずに育ったトーニャ
もし、彼女が貧しくとも普通に家族に愛されて育っていたら、人としてスケート選手として、素晴らしい人生を送ることができたのではないでしょうか
トラブルに見舞われる度に口にするのが「私のせいじゃない」
その考え方を変えることは出来なかったのでしょうか
最後のほうでトーニャは「アメリカ人はすぐ仲間を作るけれど敵も作る」と語ります
襲撃事件の真相は明らかにされませんが、この言葉は真実ですね
マーゴット・ロビーのスケートシーンはお見事!
トーニャの子供時代を演じるのは前歯の生えそろったマッケナ・グレイスちゃん
父親との別れのシーンには泣かされます
鬼のような母親役のアリソン・ジャネイの怪演にも拍手を送りたいです
ラストに
母親、トーニャの元夫、元夫の友人
本人たちのインタビューが流れます
誰も彼も一筋縄ではいかない大した人物ばかり
どうして、こんなのばかりに囲まれてしまったのでしょうねぇ
トーニャ本人の映像はありませんでしたが、今は造園業に携わりながら7歳になる息子と落ち着いた生活を送っているとのことです
悲しくも愉快、ワイルドでクレイジーなトーニャの半生
強烈でした
良くも悪くも面白い作品でした!