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映画・希望の灯り

2019年05月12日 | 映画(海外)

 

原題 IN DEN GÄNGEN
2018年 ドイツ
【伏見ミリオン座】

 

内気で引き籠りがちなクリスティアン(フランツ・ロゴフスキ)
旧東ドイツ・ライプツィヒ近郊のスーパーで飲料品の在庫管理担当として働き始めます
ほとんど口をきかないクリスティアンですが上司のブルーノ(ペーター・クルノ)は彼のことが気に入ったとみえて静かに見守りながら仕事を教えてくれます
菓子担当の年上の女性・マリオン(サンドラ・ヒュラー)への一途な想いはクリスティアンに恋の歓びと切なさを教えてくれます
この職場で働くのは皆、少し風変わりですが優しく仲間への思いやりに溢れた人々
実は彼らはそれぞれが心に痛みを抱えていて、だからこそ互いに立ち入り過ぎない節度を持っているのです
クリスティアンも不器用ながらフォークリフトの扱いを教えてもらったり、休憩室でマリオンとコーヒーを飲んだり、ブルーノに誘われてトイレでこっそり煙草を喫ったりしながら、少しずつ職場の雰囲気に馴染んでいきます
このまま平穏な日々が続くのかと思いきや、中盤から終盤に起きる事件にクリスティアンは心穏やかにはいられなくなります

 

閉店後のスーパーの中を縦横無尽に走り回るフォークリフト ← カッコイイです
BGMに流れるのがクラシックの名曲の数々で実に効果的です

 

社会の片隅で助け合う人々の日常を静かに描きだす作品
目の前にある小さな幸せが大切だと教えてくれます
でも、胸に痛みが残る映画でした
旧東ドイツに暮らしていた人々は統一後、経済的にも精神的にも様々な苦労をされたのでしょう…

 

マイヤー・クレメンスによる原作「通路にて」「犬と馬のこと」が収録されている新潮クレスト・ブックス『夜と灯り』
Amazonで中古品、15,331円と31,551円ですって!!!!!
映画の公式HPにも品切とあるので、入手困難みたいですねぇ
こういう場合は古書店が狙い目なので機会があったら探してきましょう^^

 

 

 


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