作品(8年前)

2009年08月05日 20時53分46秒 | 旧作
これは墨うちに使用していた化粧泥を使った作品で、胚土は鹿追粘土にシャモットを加えた物に信楽白粘土を2対1の割合で合わせています。この頃は炉の棚板にすき間が出来ないように皿を少し小さめに作り始めていた時期でもあります。
焼成温度は1235度の酸化焼成で釉薬は前回使用していた藁灰釉に陶石を加えています。
この頃は、明けても暮れても、マグカップかコーヒー碗しか制作していなかった記憶があります。

作品(9年前)

2009年08月05日 20時33分45秒 | 旧作
たぶんこれは、前の作品の逆のイメージで作ったカップだと思います。
胚土は多治見半磁器土に硅長石を加え成型したものです。
墨で書いたように見える部分は、鉄、コバルト、マンガン等の金属に粘土、長石等を加え半融になるような化粧泥を作り、筆を使って墨うちしました。
白に黒い線だけでは物足りなかったので釉薬を付けましたが、墨うちした部分が釉薬に融け込んで、にじまないようにする事に苦労した記憶があります。
釉薬は石灰系透明基礎釉にコバルトを0.2パーセント程度入れていたと思います。
焼成は酸化で1235度です。この頃はまだ粘土に、こだわりをもっていなかったと思います。