作品(10年前)

2009年08月04日 23時41分18秒 | 旧作
今日から過去10年間に作ってきた作品を紹介します(恥ずかしいのですが、皆様が、こういうのも面白く感じるかな~と思ったので)

このマグカップは、鹿追粘土にシャモット等を混入した胚土に練込用の黒を5パーセント混ぜ合わせて更に、はぜ石(硅長石)を入れて成型したものです。
釉薬は藁灰釉で杓掛けとスポイトを使用し施釉した後、1235度の酸化焼成で焼いた物です。釉薬が溶け出す頃を見計らって焼成を終了させると黒と白のコントラストがはっきりとしますが、釉薬を溶かしすぎていくと、胚土に混ぜた練り込み黒の(コバルト・ニッケル等)影響を受けて青白色にかわったりします。
持ち手の部分も持ち易くするために、指が3本程度入る大きさに作っていました。
カップの外側は持ち手を使わなくても持ち易くしようと丸いカンナで、しのぎと言われる技法を使っています。
今では食器棚の一番奥に追いやられています。