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美加レディースクリニック いちご通信

クリニック情報を発信していきます。

2015年2月14日 日本生殖医療心理カウンセリング学会・継続研修会に参加しました

2015-02-20 18:34:17 | いちご通信

継続研修会では産業医科大学 産業保健学部 實崎准教授による

「治療終結のかかわり」という講演を聞きました。

一番難しいテーマだと感じました。

講演の中の研究結果によると、治療終結の特徴として40歳頃、ART5回目が目安であるが実際はそれより後になることが多く、治療終結後のその後は、『夫婦2人の生活』 『養子縁組の検討』 『自然妊娠』等があげられるようです。

私たち生殖医療相談士としては、患者様の妊娠と親になることへの思いを傾聴することや、治療に対して「目安」を持つことの必要性を伝えていくことも大切であると感じました。

私はまだ養子縁組に関しての知識も不足しており、これからもっと勉強していく必要があります。これからも、より良い情報を患者様に提供できたらよいなと感じました。

現在、当院では生殖医療相談士又は不妊カウンセラーによる相談の時間は特別設けてはおりませんが、今後そういったお時間を提供できるようにと考えております。


第35回不妊カウンセラー・体外受精コーディネーター養成講座 参加報告(H26.10.4-5 参加)

2014-10-22 17:50:25 | いちご通信

10月4日と5日の2日間、当院の看護師3名・秘書1名・不妊治療アシスタント1名の計5名が、第35回不妊カウンセラー・体外受精コーディネーター養成講座に参加いたしました。
講座の概要はこちらです。基礎的で親しみやすいテーマから、生殖医療の未来を見据えたテーマまで幅広く、新鮮な気持ちで各講義を受けることができました。

今回学んだことを日々の業務でできるよう、頑張っていきたいと思います。


流産をしたくない…

2014-06-13 09:43:34 | いちご通信
妊娠はするのに流産を繰り返してしまう。それは、とても辛いものです。
流産を防ぐ手段はないのでしょうか?
妊娠初期の流産が、1回だけの場合は、「胎児(受精卵)の染色体異常」によることが多く、その場合は、偶然起きてしまったものであり、何回も繰り返すことは、ありません。いわゆる、自然淘汰なので、仕方のないことです。

ただ、妊娠初期の流産を連続して2回繰り返してしまう場合は、「反復流産」といい、流産を連続して3回繰り返してしまった場合は、「習慣流産」といいます。
流産や死産を繰り返し、赤ちゃんが得られない場合を、「不育症」といいます。反復流産、習慣流産も、「不育症」に含まれます。
不育症になりやすい何らかの原因がある場合がありますから、一度、ご相談されることをお勧めします。
必要に応じて、検査、治療を行っていきます。

流産の原因は複数あるので、検査項目も複数あります。どの検査を行うかは医師が経過や流産のタイプを診て選択しますが、保険の適応になる検査と適応外の検査があります。

一般的に必要と思われる検査は、抗リン脂質抗体症候群の検査、自己抗体の検査、凝固一線溶系検査、黄体機能不全の検査(ホルモン採血、基礎体温の記入)などです。
流産の原因については、まだわかっていないことも多いのですが、まず検査をして原因を探ることが、流産を防ぐ第一歩と言えるでしょう。
喫煙や飲酒、食生活、ストレス、睡眠不足、運動不足、冷えなど、生活習慣も、妊娠経過に影響します。流産しにくい体つくりについてのアドバイスも行っています。