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私という世界でたった一つの物語

だまされた狐

2016-03-02 | 写・画・絵・詩・物語

 

★★ 【おまんじゅう】はこちら 

 

はなし 三好郡辻町 山下竹翁(82) のおはなし

日本の民話

 

むかし、むかし、裏山に、いたずら好きのこんこん狐がおりました。

 

いつも峠を通る人をたぶらかしてはよろこんでおりました。

 

村の頓智(とんち)息子が、隣の村から日暮れに帰ってきておりますと、こんこん狐が出てきて、

「お前はりこうで頓智もんというが、ほんなら一つわしと化け比べしてみんか」

と言いました。

 

息子も、「ほう、ほら面白いこっちゃ」と言って、試合することにしました。

 

狐は、そんなら化けるぞと言って、ごついごとまっつぁん(がま)に化けました。

 

息子は、「なんじゃほんなもん、ちっともおとろしゅうないわ(恐ろしく)、もっとごついもんに化けてみい」と言いました。

 

すると、今度は大蛇に化けました。

息子が、「なんじゃほんなもん、今度はもっとちがうもんに化けてみい」

と言いますと、鶯(うぐいす)に化けて、「ほうほけきょ」と鳴きました。

 

それからとんびや床屋、オカマにばけたりしました。

すると息子が、「うん大分うまんなったようじゃが(上手)、ほんならお前、まんじゅうに化けられるか?もみじまんじゅうでもええで」と聞きました。((o( ̄ー ̄)o)) ワクワク

 

狐は、「ほんなこと朝飯前じゃ、こら」と言って、とくべつおいしそうなまんじゅうに化けました。

サイズは少し大きめです。

 

「うんめぇー、元気がでらあ~

息子はそのまんじゅうを、手の平でくるくるまわして口ん中へさっとほおりこみ、ぺろりぺろりんちょと食べてしまいました。

 

おしまい。

 

 

はなし 三好郡辻町 山下竹翁(82) のおはなし

日本の民話

 


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