○○坂上ピアノ教室○○

結婚を機に故郷札幌を離れ、ロンドン生活15ヶ月、現在は東京ライフを満喫中♪

年末年始 鑑賞備忘録1

2011-01-05 20:05:55 | ロンドン生活~音楽~
明けましておめでとうございます
2010年を無事終えることができ、大晦日にはまた一つ年をとりました。

昨年、故郷の札幌から夫の住むロンドンに英語もよくわからないまま飛び込み、
バッグをとられそうになったり、英語が通じなかったり、暖房が壊れたりと、心細く感じる時もありましたが、
日本にいる友人や家族、近くにいていつも導いてくれる友人のおかげで安心して過ごすことができました。
ありがとうございます。

2011年、帰国までのカウントダウンの音を感じながら、
ロンドンにいなければ経験できないことを、日々さらにキャッチしていきたいと思っています


さて、年末年始のお休み気分から、少しずつ日常へ。

今回、旅行には行けませんでしたが、バレエ・ミュージカル・オペラを見てまわりました。
まだ記憶が鮮明なうちに、年末年始の様子を写真と一緒に綴ってみようと思います


2010年12月26日
『The Nutcracker』 English National Ballet(London Coliseum)

この日は、北海道出身の高橋絵里奈さんがクララ役を演じていました。
昨年6月、ロイヤル・アルバート・ホールでの『白鳥の湖』でも素晴らしいオデットを見せてくれました。
同じ北海道出身として、とても誇らしい気持ちです。

オーケストラの演奏も心地よかったですし、15ポンドの席でオペラグラス持参でしたが、
充分に楽しめました


終演後、会場前のトラファルガー広場にて


12月27日
夫を迎えにパディントン駅へ

絵本を見てみると、ペルーからやってきたこのクマさんは、この駅でブラウン夫妻と出会い、
駅にちなんで「パディントン」と名付けられたそうです。

12月30日
家のキッチンより

頻繁に姿を見せてくれるリス
先日早朝には、最寄り駅の近くで大きなキツネを目撃しました!
街の中心部にも広大な公園が点在するロンドンならでは。


12月31日(29才になりました

ロンドン・ウェストエンド劇場街・・・向かった先は


『Les Miserables』(Queen's Theatre)

先日放送された、BBCのドキュメンタリー番組『Les Mis at 25: Matt Lucas Dreams the Dream』
25周年記念コンサート会場へ向かう私達夫婦の姿がしっかりとテレビ画面に映り込んでいて、
しばらく二人で大笑いでした。
(以前の日記参照)

夫は今回ロンドンに来て初の、私は人生初の『レミゼ』。

座席は最前列中央と気合も入ります!

夫が愛してやまないこのミュージカル。
私の方は、ロンドンに来るまで存在すら知りませんでした。
(予習は25周年記念コンサートでバッチリ
視野が広がるってこういうことを言うのかな。と今ロンドンにいられることに感謝しながら、
目の前に迫る役者さん達の大迫力の演技と歌を堪能しました。


日中、楽譜屋さんで買った楽譜(左)と、プログラム2冊

さぁ、次はいよいよ年越し!
「tomorrow comes!」です

年末年始 鑑賞備忘録2へとつづく・・・

Midoriさん

2010-12-20 14:43:34 | ロンドン生活~音楽~
先週水曜日、五嶋みどりさんのコンチェルトを聴くためにバービカン・ホールへ行ってきました
(London Symphony Orchestra、指揮Antonio Pappano)

私にとって、みどりさんもLSOもバービカンも初体験!
もう楽しみで楽しみで楽しみにしすぎていて、会場に着いたのは開演の1時間半前・・・

そのくらい期待していたコンサートでしたが、
みどりさんのブルッフ1番は想像以上に素晴らしい演奏でした

全身から繰り出す一音一音魂のこもった音は、明らかにオーケストラの演奏にも影響を与えていたし、
みどりさんの演奏への誠実さは、聴いているこちらの脳みそがパンクしそうなほどの集中力に表れていました。

昔、ヴァイオリンの友人がみどりさんの演奏会に行って握手をしてもらったらしく、
「天使のような人だった・・・」
と感動して言っていたのをふと思い出しました。
まさに身も心も音楽に捧げている・・・そんな演奏

オーケストラの演奏もとても優れていて、弦の美しさ、個人個人の技が光る演奏会でした。
大満足!!!


日本人ヴァイオリニストのブルッフ1番といえば、こちら↓の演奏会も楽しみです!
http://www.southbankcentre.co.uk/find/music/classical/tickets/sapporo-symphony-orchestra-51948
高校生の時に通いに通ったオーケストラ「札響」のヨーロッパ公演です。
まだまだ先ですが、実はロンドン滞在中の一番の楽しみだったりします(笑)

プログラムも魅力的ですし、ソリストはあの諏訪内晶子さん!
ロンドンにお住まいの方、ロンドンで聴く日本のオーケストラもいかがでしょうか

冬のセント・ポール

2010-12-13 23:15:17 | ロンドン生活~音楽~
夏にドーム部分まで上ってきたセント・ポール。(以前の日記参照)
今はクリスマス・ツリーが飾られていました

何だかのどが渇いてしまったので、近くのカフェで1杯お茶していると、
あっという間に辺りは真っ暗に・・・

幻想的なライト・アップ


ちなみにこちらは、スローン・スクエアのピーター・ジョーンズ

(車のライトが眩しくてごめんなさい

この日は近くにあるカドガン・ホールに、
あるコーラスのクリスマス・コンサートを聴きに行ってきました

(↑パンフレット

登場シーンは、ニコニコ顔の可愛らしい仕草のメンバー全員が順々に舞台に出てきて、
両脇に飾ってあるクリスマス・ツリーに手作りオーナメントを付けていきます

歌に入ると、フリのついたノリノリな曲があったり(100人以上いるのでなかなかの迫力!)、
スタンダップコメディや詩の朗読をする人もいたり…と、
お客さんを楽しませようと手作り感あふれる温かなクリスマス・コンサートでした

3公演あるうちの2公演はすでにソールド・アウトだったので、
聴きに行くことができて良かったです

愛の夢 第3番

2010-12-09 21:35:30 | ロンドン生活~音楽~
今シーズン、浅田真央ちゃんが競技に使用していると知って、
昨日から練習曲目に追加して弾いています
(先日、リストに会ってきたことだし→以前の日記参照)

実はそういって昨年も真央ちゃんにあやかって、
ラフマニノフの『鐘』を演奏会で弾きました

愛の夢、せっかく練習するなら週末にでも夫に聴いてもらおうかな・・・


ロンドンに来てから、日本ではあんなに必死に見ていたフィギュア・スケートや
野球の試合(札幌なので日ハム)が今はパッタリと見れなくなったので、
何だかぽっかりと寂しい日々です。

イギリスには、野球に似たプロスポーツ「クリケット」もあるのですが、
プロ野球日本シリーズの試合をたまたま日本食レストランのテレビで見て、
「やっぱりクリケットより野球だよね・・・」と夫とうなずきながらお店をあとにしました


ところで、ピアノを弾いていて集中力が切れると、
今はこれを読んでいます!
 

日本でいう「地球の歩き方」のような旅行ガイドブックで、
多少英語がわからなくても、写真と大きな絵を見ながら、
「今度はどこに行こうかなぁ~」と妄想しては癒されています

来春には、シェイクスピア生誕の地ストラトフォード・アポン・エイボンで、
『ロミオとジュリエット』の舞台を見てくる予定です!

ビクトル・ユーゴー×3

2010-11-30 13:50:16 | ロンドン生活~音楽~
昨日、10月3日に行ってきたLes Miserables IN CONCERT THE 25th ANNIVERSARY』
のDVDがアマゾンから届きました(↑文字化けしてしまうので、eの正確な表記ができずごめんなさい)

実はこのコンサートに行くまで、このミュージカルを見たことは一度もなく、
しいて言えば、リーアム・ニーソン主演の映画を高校生の時に見に行ったくらいで・・・

でもコンサートに行くとなれば、とりあえず予習をしなければ!ということで、
またまた夫のCDと楽譜を使って、それから夫じきじきの解説も加え、
会場のO2アリーナに向かう地下鉄の中ではCDの対訳を読み込み、ぎりぎりの付け焼き刃で出陣!!

街角の宣伝ポスターには「DON'T MIZ OUT!」とあったりして、期待も最高潮です!

会場はこちら!↓ ※工事中ではありません(笑)

(これはディズニー・オン・アイスに行った時にテムズ川から撮ったものです

席についてみると・・・

前列の人の頭が若干(いえ…かなり)邪魔でしたが、フルオーケストラに大合唱団となかなかの規模です。

本日のジャン・バルジャンはこちらの男性!

残念ながら、この『グランド・オペラ・ガラ』は彼の健康上の理由で代役の方が立たれていました。
今思えば、彼の歌で聴きたかったです

このオペラ系ジャン・バルジャン、コンサートが始まってさほど時間も経たないうちに
美しいハイツェー(高いドの音)を披露!
彼のオペラ魂に、ここで初めて「今日来て良かった・・・」と思いました。

この日の公演で私が知っていた役者さんは、他に2名。

アンジョルラス役のRamin Karimlooさんは、『Love never Dies』のファントム役の彼。
ファントムはほとんど仮面をしていたので顔はよく覚えていませんでしたが、
彼の特徴のある声にすぐに夫が気が付きました。

それから、マリウス役はアイドル歌手のジョナス・ブラザーズの一人でした。
彼が登場した瞬間に飛んだ若い女性の黄色い声に今度は私がピンときました。

他の出演者、とくにエポニーヌ、ジャベール、テナルディエ、ガブローシュは表現力、歌唱力が卓越していました。

一つ残念だったのが、私達は昼の公演に行ったのですが、
3つある巨大スクリーンの映像が脈絡もなく切れたり、放送終了後のカラーバーが突然映し出されてしまったりと、
なかなか演奏に集中できない場面も・・・

それから、夫が言うには、テナルディエのシーンで、
歌の出だしに彼がマイクのある位置に間に合わなかったりと、
若干リハーサル不足を感じさせる部分もありましたが、
DVDの映像の方は完璧だったので、夜の部は成功したのでしょうね

公演の最後には、過去現在の役者が舞台に収まりきらないほどに大集結&大合唱し、
感極まって(?)本日のジャン・バルジャンが初代ジャン・バルジャンに土下座したりと、
大感動のうちに公演は幕を閉じました。

(写真撮り放題!前列のお姉さんなんて、ずっと動画撮っていました


ビクトル・ユーゴーといえば、『ノートルダムの鐘』の原作者でもありますが、
ヴェルディ作曲のオペラ『リゴレット』の原作者でもあります。

『リゴレット』の場合、舞台はイタリアに移されたのですが、
当時、ユーゴーに著作権料が支払われずに訴訟にまでいたったのだとか・・・

少し前になりますが、ロイヤル・オペラ・ハウスの『リゴレット』に行ってきました。
 
リゴレット役の彼は抜群の安定感。「十八番」なのがよくわかります

同じ様相で2005年と2007年にも公演があったらしいのですが、
私達が行ったのは今年版の初日。

そのせいか、ジルダの文句なしの一番有名なアリアに拍手がなかったりと、
全体的にお客さんの反応がイマイチでした
(リゴレットの舞台は初めて見たのでわからないのですが、そういうものなのでしょうか?)

冒頭に上半身裸の女性や全裸の男女が舞台上に出てきて、
会場全体が薄っすらと凍りついたせいかもしれませんが・・・

それから、マントヴァ公爵役の韓国人男性の顔が朝青龍によく似ていて、
ジルダが「彼はとてもハンサムで、私は恋に落ちたの・・・」とうっとり歌うシーンで、
私の後ろに座っていたご婦人が声をあげてあからさまに笑っていました
休憩中の私達は、もっぱらその話題でもちきり(笑)

でも全体的には、このオペラの魅力でもある重唱や、
ベテランのリゴレットやジルダ、殺し屋のスパラフチーレ、
その妹のマッダレーナの実力と存在感が舞台へと釘付けにしてくれました。


長々と私の初ロイヤル・オペラ・ハウス体験まで書いてしまいましたが、
ビクトル・ユーゴー、まだ一度も本を読んだことがありません
明日から、1泊でパリに行ってくる予定です。
ユーゴー所縁の場所に行けるといいなと思っています