ゴールデンウイークの中日(なかび)の平日、東京駅の八重洲口に建設中の歩行者用デッキ「グランルーフ」を観に行ってきました。4月の下旬ころに一度訪れていたのですが、その時は薄曇りの天候だったのです。雲一つない快晴の天気の日にもう一度散策したいと思っていたところです。
「外堀通り・鍛冶橋交差点」から外堀通りを北へ向かって歩いて散策していきます。交差点前から八重洲口の南側にそびえ立っている「グラントウキョウサウスタワー」を見上げて撮影してみました。
地上42階地下4階建ての高層ビルで、東京駅再開発の一環として2004年9月日に着工、2007年11月にオープンしました。設計(デザインアーキテクト)は、ドイツ系アメリカ人の建築家ヘルムート・ヤーン氏です。
サウスタワーが建っていた場所には、かつての興銀八重洲ビルや国労会館といった建物がありました。21世紀初頭から「東京ステーションルネッサンス」の一環として再開発事業が進められています。
グラントウキョウサウスタワー、1階がBMWジャパンの店舗、5階~18階が住友信託銀行、19階~20階が志賀国際特許事務所、21階~22階がBMWジャパンオフィス、23階~41階がリクルート本社が入居しています。
八重洲口南側に建っているグラントウキョウノースタワーの北側に、現在建設中の「グランルーフ」があります。特徴的や幌状の大屋根の建設もかなり進み、工事も完成に近づいてきました。
グランルーフの北側に建っているのが「グラントウキョウノースタワー」です。現在グランルーフが建設中の場所にかつて建っていた大丸東京店の店舗が高層ビルの低層階に入居しています。
南北に建設された超高層ビル「グラントウキョウノースタワー」(地上43階)と「グラントウキョウサウスタワー」(地上42階)をつなぐ、近未来的なデザインの屋根型の構造物「グランルーフ」(全長234メートル)が今年2013年の秋の完成へ向けて工事中なのです。
グランルーフの大屋根の下には南北のタワーを結び約7・5メートルの高さに歩行者用デッキが配置されます。大屋根の部分はほぼ完成しているようですが、歩行者用デッキの工事はまだなようですね。
グランルーフのある場所には、昭和29年に建設された地上6階建ての鉄道会館ビルが建っていて、前述の通り大丸東京店の店舗が入居していました。昭和43年には12階建てに増築されます。ノースタワーへ移転した後、2008年の暮れ頃から解体作業が始まりました。
2009年に解体工事が完了し、その後しばらくは更地になっていました。2011年くらいにようやく工事が始まりましたが、時期的に丁度反対側の丸の内駅舎の復原工事が佳境を迎えていた頃だったので、注目度は低かったと思います。
八重洲ブックセンター前から八重洲口・グランルーフの全景を撮影してみました。丸の内口の復原された丸の内駅舎が大正時代の天皇の駅として創建された歴史性を出しているのに対し、こちら八重洲口では近未来性を前面に押し出しています。
グランルーフの南端部だけを切り取って見てみると、すでに完成して供用されている雰囲気が強く感じられます。実際にJRバス関東等の高速バスのチケット売り場や待合場所などが既に使用されているのです。
東京駅の八重洲口にはJRバス関東を中心とした中長距離の高速バス乗り場を始めとして、路線バス乗り場、タクシー乗り場、一般車用乗り場等が狭いエリアの中に併設されています。多くの車両や人が行きかう上でグランルーフの建設作業が進められているのです。
ターミナルの中のバスやタクシー、そして行き交う人の身体と比較してみると、改めてこのグランルーフの構造体の巨大さがよくわかります。プレスニュース等の完成予想図などを観ていてもあまり迫力は感じなかったのですが、実際に完成しつつある実物を眺めていると全く印象が違います。