東京地下鉄南北線麻布十番駅にやってきました。東京都心部の皇居や東京駅、銀座周辺は標高が比較的低い低地の中に街が発達していますが、皇居より西側の東京の市街地は高台の上に街が発達しています。これから麻布十番商店街や六本木を散策して乃木坂へ向かいますが、多くの坂を歩いてみたいと思います。
南北線麻布十番駅の4番出口から「南通り」と呼ばれている商店街の中を散策していきます。麻布十番の界隈は都心部における閑静な住宅地のイメージが強いですが、古川に沿った低地沿いの町なので意外と下町の雰囲気の方が強かったです。南通りは元麻布方面へ向かって緩やかな上り道となっています。
中層マンションやオフィスビルが密集している中を南通りは何度も蛇行しながら先へ続いています。各種ビルの1階部分はお店となっていて、のどかな雰囲気となっていました。
しばらく歩いていると坂が急な感じになってきました。この辺は低地と高台の中間地点のような場所なのでしょう。
通りの奥には何か広場のようなものが見えてきました。
「パティオ十番」広場。1986年に完成した多目的広場です。
広場の先から「大黒坂(だいこくさか)」という名前の急な坂が始まっています。
坂の名前に由来としては、坂の途中に大黒天(日蓮宗大法寺)のお寺があることから名付けられました。
振り返ってズームで撮影してみました。この麻布十番界隈はかつては鉄道が通っていない「陸の孤島」と呼ばれていて、2000年(平成12年)に地下鉄南北線が開通して都心まで電車で行けるようになりました。とはいっても地下鉄の駅は坂下にあるので移動が大変そうに見えます。
大黒坂の中腹部周辺は大黒天等のお寺や中層マンション、民家が密集していて、平日の昼間は一通りもそんなに多くはなく完成な雰囲気です。
坂に沿って民家やマンションが建っているというのは正直言って驚きの光景です。私が住んでいるのは、千葉県の中で標高30~40メートルの高台がどこまでも延々と広がっている場所です。坂なんてものは滅多に見ない場所で生活していると坂の上に建っている家を見ると何となく不安になってきます。
「大黒天」の愛称を持つ「日蓮宗大法寺」の脇を通ります。
大黒坂の坂上に到着しました。坂上とは言っても斜面の中腹にあり、この先は「一本松坂」という名前の坂が続いています。一本松坂をそのまま上り切ると南麻布一丁目方面へ抜けることができます。
大黒坂の坂上に立って坂下を見下ろしてみました。
大黒坂の坂上から分岐している「暗闇坂」を下って六本木六丁目・六本木ヒルズ方面へ向かいます。暗闇坂はその名の通り、坂全体が樹木に覆われていて見通しが悪いことから名付けられました。