人の間・時の間・空の間:B面

今日も 【 間 】 を縫って進もう、自分の港へ。

“と” か “を” か?

2012-09-27 17:49:31 | 今日の俳句
ここ数日間、きれいな夕焼けが続いていますね。
秋の夕焼けは、ちょっと淋しくて感傷的。
でも、そんなところが大好きです。

先日、成田空港の展望デッキにて、飛行機の離発着を眺める機会がありました。
そうこうしているうちに、空はきれいな夕焼けに・・・

    “ 大夕焼やがて機体を同化せり ”  みどり

「 機体と 」の方が、自然で分かりやすいのですが、なぜかしっくりしないのです。
大空いっぱいの夕焼けに機体が吸い込まれてゆく様子、
夕焼けが主体となって機体を取り込んでいく感じを、どうしても表現したかったので、
迷いに迷った末「 機体を 」に決めました。

極楽寺へGOでした。

2012-09-08 11:37:09 | 今日の俳句
本日は江ノ電に乗って、鎌倉の極楽寺と稲村ケ崎へ吟行に行ってきました。
初めて降りる極楽寺駅は、鎌倉の中心とは違って、
なんとも古き良き鎌倉の風情、とても素敵でした。

人影まばらな稲村ケ崎海岸も、大好きな秋の海。
海面はひかえめに煌めき、凪いでいました。
少々暑かったですが、気分転換の一日になりました。


ところで、夏の季語に 『夜の秋』 というものがあります。
日中は、まだまだ残暑が厳しい中、朝夕にようやく感じられる秋の気配のこと。
ほんのわずかな季節の変化をも、細かく写し取ろうとする季語というものは、
まさに日本人の情緒そのものです。

  「皿洗ふ 音二三枚 夜の秋」  みどり