人の間・時の間・空の間:B面

今日も 【 間 】 を縫って進もう、自分の港へ。

雪の底

2011-01-21 09:51:18 | 時の間:B面
ひゃ~
故郷が大変なことになっているようです・・・
実家の雪下ろしにスッ飛んで行きたいけど、そうもいかないし・・・ハァァ・・・

こちら表日本では想像もつかないことですが、裏日本は完全に雪の底です。
今の様子はこちらの(中越)を。


雪国の人々は、こんな雪に閉ざされるのが、毎年3ヶ月以上も続くわけですから、
おのずと、その感覚も気質も変わってくるのは必然です。

抗えない雪には潔く従い、
ひたすら忍耐を持ち、
春の訪れを待つ希望の芽を胸に秘め、
自然への畏敬と感謝を忘れない人々。


ピーカン晴れの横浜に住む私ですが、心はいつもコテコテの雪国人でありたいと願っています。
暗いとか、重いとか云われますが、私はそんな自分の感性が嫌いではありません。



冬夕焼(ふゆゆやけ)

2011-01-20 21:45:09 | 今日の俳句
今日は大寒
横浜は雨なしのカラカラ天気。
空気も澄んで朝焼け、夕焼けがきれいな日が続いています。

「夕焼」はもともと夏の季語ですが、冬の夕焼けも大好きです。
夏の夕焼けはやさしく、懐かしく、叙情的なのに対して、
冬の夕焼けは寂しく、凛として、感傷的です。

以前、真鶴の小さな漁村を訪れたときのイメージを思い出して一句

「捨て舟に溜まりし水や冬夕焼」みどり






初めての吟行

2011-01-08 07:26:31 | 今日の俳句
生まれて初めて“吟行”なるものに参加しました。
行き先は鎌倉建長寺と円応寺
風は身を切るほどの冷たさでしたが、日差しはあたたかく最高の日和でした。

野木桃花先生の教えのとおり、まずは写生!写生!
心が動いたものを、とにかく一句にしてみます。
季語の蓄積や語彙がまだまだ少ないので、なかなかまとめることが出来ません・・・
うぅ~~やっぱりムズカシイなぁ~
・・・でもっ!楽しいっ
自然を身いっぱい感じて、言葉を紡ぎだし、さらにそぎ落とす・・・
たっ、たのしい

建長寺では集団から離れ、山の中腹にある半増坊まで石段を上り詰めました。
息を切らして登りきったら、真っ白な富士山と青い海が「よしっ!頑張った!」と迎えてくれました。
清々しいぃぃ!

円応寺は閻魔大王を本尊としたお寺で、閻魔堂、十王堂とも呼ばれています。
仄暗い境内の正面におられる閻魔様の形相、迫力はすごかったです。
日頃の行いのよくない私は、まるで自分が裁かれているかのようでコワッっと思っていたのですが、
「閻魔様の願い」と書かれた説明書をみて大感激!

生前の行いをもって死者を裁くだけと思っていた閻魔様ですが、
罰を与えた際、自らも全身が焼け爛れるほどの苦しみを負うとか。
それでも裁かざるを得ないのは大王の業とのこと。

そして、その閻魔大王にも“願い”があるとな「誰一人にも罰を与えず済むように」と。
さっきまで怖かっただけのお顔も、どこか悲しげで慈悲深く感じられました。
大好きなお寺の一つになりました。
閻魔様に罰を与えさせずに済むよう、ちゃんと生きなきゃね!


・・・一応、単なるお寺巡りではなく吟行なので、この感動を一句!

「閻魔にも願いの在りや水仙花」みどり

どうでしょうか?



デタラメでいこう!

2011-01-02 05:27:57 | 時の間:B面
新年明けましておめでとうございます。

2011年も穏やかに明けました。

年頭にあたり、今年はぜひ“ デタラメに生きよう! ”と思っています。
昨年末に立ち読みで知り、自分に合っているなぁと思った良いヒントを書きますね。

デタラメというと「首尾一貫しないこと」「いい加減なこと」
といったマイナスイメージを持たれる方も多いかと思いますが、
本来の意味は、「さいころを振って、出た目に従うこと。」だそうです。

ものごとが自分の思い通りに運ばないと、ついカリカリイライラしてしまいますが、
とかく世の中はそんなもの。自分の力でどうにか出来ることなど限られています。
起こった出来事に対して「えぇぇ!なんでぇ?」と思うより、
「あぁ、そうなんだ・・・だったらこうしよう。」と思えたら
毎日がどんなに楽チンで快適なことか。


行き当たりバッタリということではなく、流れに乗って生きることが大切。
夢を描き、それを現実化させる目標を定めたら、細部は天に任せましょう。

2011年はデタラメでいくぞぉ~