トシちゃんの「張り込み」が、昨今の2時間ドラマとは比べ物にならないほど、真っ当に作ってあったよ、とご報告しましたが
彼の、それ以前のスペシャルドラマ「赤ひげ」も素晴らしかったよ、と言っておきたいの(笑)
20代半ばのトシちゃん、いや~いいねえ、実に男前!
このドラマは「びんびん」シリーズの前だったとのこと
どこで読んだか、見たかは忘れましたけど、このドラマを観た脚本家の先生が、彼に徳川龍之介というキャラを作ったという事らしいです
ホントか?(疑)
まっ、そういうことにしておこう(笑)
トシちゃんの暑苦しいキャラの始まりですわ!(別に彼自身が暑苦しいと言っているわけではない)
でもね、この「赤ひげ」で彼が演じた「保本 登」という人物は、実はあんまり德川クンには似ていない
私には、「赤ひげ」こと新出去定こそが、この德川龍之介、という桁外れの理想主義者、そして夢想家の原型ではないか?とさえ見える
保本クンは若くて、高慢で、威勢がいい人間ですから、外見上は德川クンでもいいんですけど
この人は、実はフツーの人でして、どちらかというと、凡人、単なる若者
でも素直な人物で、周りの人物や事件に影響されやすい、いわゆる「物語の語り手」という人なんです
語られるべきは、新出先生その人なわけです
どこか神話的な人物
そう德川先生のように
この「赤ひげ」は黒沢明監督の映画で有名です
原作は山本周五郎の「赤ひげ診療譚」という連作ものですね
ワタクシ、先日何となく読んでみましたの、この小説
うん、ドラマ(トシちゃんの)の制作の人、ちゃんと読んだね、この原作、って確認した(笑)
当たり前じゃん!読まないわけがない、と思うでしょ?
ところがね、どうも最近のドラマや映画、小説でもマンガでも、あなたたち原作読まなかったでしょ!って疑いたくなる時があるの
粗筋だけ聞いて書いたでしょ?って
……いや、多分読んでるよね、で、色々改変して、あのテイタラク…なのかも(笑)
でも、この「赤ひげ」は読んでる!…まっ、短いしね(笑)
ついでに言っときますけど、トシちゃんも読んでると思うよ
で、ちゃんと、この物語の神髄を理解して演じてるはず
保本という人物の成長を演じると同時に、新出先生という巨人の生き様を観察する役目を与えられているということが分かっている
…いい役者だったのにな、トシちゃん(泣)どして、役者やめちゃったの?見たかったよ!もっと彼の芝居
ああ、愚痴が出る~
この新出先生って人は、常に不機嫌で、おまけに独裁的な、実に感じの悪い人物なんですけど
でも、それには意味がある
意味と言うか理由というか
この人は、色んなことに、いつも絶望してるの
医者とか医療というものが、とっても無力で、役立たずであることとか
当時の政治制度や、役人の事なかれ主義に対してとか
金持ちや武士たちが、なんだかんだ堕落していることとか
でもって、自分が救おうとしている一般庶民も、上記の人々に負けず劣らず愚劣で怠惰であることとか
この人は「貧困や無知が人をダメにする」といつも口にしていますけど
本当のところは、そうじゃない、これが人間というものだ、と分かっているはずなんです
でも、どこか人間を諦めきれない、つまらん生き物、と突き放せない
そういう人物が、ブツブツボヤキ、時には頭から湯気を立てながら、それでも何かやらずにはおれない
目の前にいる苦境に陥った人間に手を差し出さずにはいられない
ところが、助けてやっている貧乏人たちは、とりたてて、この人に感謝もしてない、という(笑)
ま、感謝して欲しくてやってるわけじゃないんですけどね
自分が納得するためにやっている
自分がしていることが、社会を変えたり、良くなったりする一助になるとは、思ってはいないはず
でも、目の前の人だけでも、何とかしてやりたい、と思うことが、こういう仕事の神髄なわけです
「見た眼に効果があらわれることより、徒労とみられることを重ねてゆくところに
人間の希望が実るのではないか おれは、徒労とみえることに自分を賭ける」
この一節が、この新出先生の生きざまを語っている
そして、お目見え医になるはずだった保本青年の人生も変えてしまうわけです
あ、長い、ここで切る、もう寝るし!
また、続きを書こうっ!と
彼の、それ以前のスペシャルドラマ「赤ひげ」も素晴らしかったよ、と言っておきたいの(笑)
20代半ばのトシちゃん、いや~いいねえ、実に男前!
このドラマは「びんびん」シリーズの前だったとのこと
どこで読んだか、見たかは忘れましたけど、このドラマを観た脚本家の先生が、彼に徳川龍之介というキャラを作ったという事らしいです
ホントか?(疑)
まっ、そういうことにしておこう(笑)
トシちゃんの暑苦しいキャラの始まりですわ!(別に彼自身が暑苦しいと言っているわけではない)
でもね、この「赤ひげ」で彼が演じた「保本 登」という人物は、実はあんまり德川クンには似ていない
私には、「赤ひげ」こと新出去定こそが、この德川龍之介、という桁外れの理想主義者、そして夢想家の原型ではないか?とさえ見える
保本クンは若くて、高慢で、威勢がいい人間ですから、外見上は德川クンでもいいんですけど
この人は、実はフツーの人でして、どちらかというと、凡人、単なる若者
でも素直な人物で、周りの人物や事件に影響されやすい、いわゆる「物語の語り手」という人なんです
語られるべきは、新出先生その人なわけです
どこか神話的な人物
そう德川先生のように
この「赤ひげ」は黒沢明監督の映画で有名です
原作は山本周五郎の「赤ひげ診療譚」という連作ものですね
ワタクシ、先日何となく読んでみましたの、この小説
うん、ドラマ(トシちゃんの)の制作の人、ちゃんと読んだね、この原作、って確認した(笑)
当たり前じゃん!読まないわけがない、と思うでしょ?
ところがね、どうも最近のドラマや映画、小説でもマンガでも、あなたたち原作読まなかったでしょ!って疑いたくなる時があるの
粗筋だけ聞いて書いたでしょ?って
……いや、多分読んでるよね、で、色々改変して、あのテイタラク…なのかも(笑)
でも、この「赤ひげ」は読んでる!…まっ、短いしね(笑)
ついでに言っときますけど、トシちゃんも読んでると思うよ
で、ちゃんと、この物語の神髄を理解して演じてるはず
保本という人物の成長を演じると同時に、新出先生という巨人の生き様を観察する役目を与えられているということが分かっている
…いい役者だったのにな、トシちゃん(泣)どして、役者やめちゃったの?見たかったよ!もっと彼の芝居
ああ、愚痴が出る~
この新出先生って人は、常に不機嫌で、おまけに独裁的な、実に感じの悪い人物なんですけど
でも、それには意味がある
意味と言うか理由というか
この人は、色んなことに、いつも絶望してるの
医者とか医療というものが、とっても無力で、役立たずであることとか
当時の政治制度や、役人の事なかれ主義に対してとか
金持ちや武士たちが、なんだかんだ堕落していることとか
でもって、自分が救おうとしている一般庶民も、上記の人々に負けず劣らず愚劣で怠惰であることとか
この人は「貧困や無知が人をダメにする」といつも口にしていますけど
本当のところは、そうじゃない、これが人間というものだ、と分かっているはずなんです
でも、どこか人間を諦めきれない、つまらん生き物、と突き放せない
そういう人物が、ブツブツボヤキ、時には頭から湯気を立てながら、それでも何かやらずにはおれない
目の前にいる苦境に陥った人間に手を差し出さずにはいられない
ところが、助けてやっている貧乏人たちは、とりたてて、この人に感謝もしてない、という(笑)
ま、感謝して欲しくてやってるわけじゃないんですけどね
自分が納得するためにやっている
自分がしていることが、社会を変えたり、良くなったりする一助になるとは、思ってはいないはず
でも、目の前の人だけでも、何とかしてやりたい、と思うことが、こういう仕事の神髄なわけです
「見た眼に効果があらわれることより、徒労とみられることを重ねてゆくところに
人間の希望が実るのではないか おれは、徒労とみえることに自分を賭ける」
この一節が、この新出先生の生きざまを語っている
そして、お目見え医になるはずだった保本青年の人生も変えてしまうわけです
あ、長い、ここで切る、もう寝るし!
また、続きを書こうっ!と